柿崎駅

柿崎駅：歴史と変貌を遂げる信越本線沿線の駅

新潟県上越市柿崎区に位置するJR東日本信越本線の柿崎駅は、明治30年（1897年）北越鉄道の駅として開業しました。その後、国有化を経て、昭和62年（1987年）にはJR東日本へと移管されました。長い歴史の中で、柿崎駅は幾多の変遷を経験しています。昭和46年（1971年）には貨物扱い、昭和60年（1985年）には荷物扱いが廃止され、平成20年（2008年）には現在の駅舎が竣工しました。この新しい駅舎は、旧駅舎に比べ機能がコンパクトにまとめられ、日本海に面した立地条件を考慮したデザインが特徴です。越後杉を使用した温かみのある待合室は、2009年度鉄道建築協会賞の作品部門（推薦）を受賞するなど高い評価を得ています。

管理駅は開業以来幾度か変更されており、直江津駅、長岡駅を経て、現在は柏崎駅が管理駅となっています。近年では、令和5年（2023年）2月28日にみどりの窓口の営業が終了し、令和6年（2024年）3月16日には終日無人化が予定されています。

駅構造とバリアフリー

柿崎駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線の地上駅です。駅舎は単式ホームの南側に位置し、両ホームは跨線橋で連絡しています。島式ホームには待合室が設置されています。駅舎内には自動券売機、待合室、自動販売機、運行情報表示器、化粧室などが整備されています。駅舎外にも自動販売機や公衆電話が設置されています。

バリアフリー対策として、駅舎出入口にはスロープが設置され、1番線横には多機能トイレも備え付けられていますが、跨線橋にはエレベーター等の昇降設備は現状ありません。そのため、高齢者や障がいを持つ利用者にとって、駅全体のバリアフリー化は今後の課題と言えるでしょう。

駅の利用状況と周辺環境

柿崎駅は、柿崎区の中心部に位置しており、周辺には公共機関や学校などの教育施設が集中しています。駅舎は、地域住民にとって重要な拠点となっています。利用状況に関しては、JR東日本によると、近年は減少傾向にあります。

駅前にはバス停がなく、徒歩1～2分の柿崎バスターミナルから頸城自動車系列の路線バスが発着しています。複数の路線バスが運行されており、周辺地域へのアクセスを担っています。

柿崎駅の未来

無人化が決定した柿崎駅。利便性の維持向上が今後の課題となるでしょう。バリアフリー化の更なる推進、地域住民との連携による新たなサービス提供などが考えられます。歴史と地域に根付いた柿崎駅が、これからも地域社会に貢献していくことを期待したいです。

隣の駅

信越本線
下り：上下浜駅
上り：米山駅

その他

特急しらゆき号も停車します。かつては駅舎内にキオスクがありましたが、現在は撤去され、お菓子の自動販売機が設置されています。また、妙高はねうまライン直通の上り始発列車も設定されています。

もう一度検索