森田一成

森田 一成: プロ野球選手から少年野球指導者へ

森田 一成（もりた いっせい）は1989年8月4日生まれ、岡山県岡山市出身の元プロ野球選手です。内野手として活躍した彼は、阪神タイガースに所属し、現在は少年野球指導者として「Links野球教室」の代表を務めています。

経歴

プロ入り前

森田は小学校1年生の頃からソフトボールを始め、その後小学校3年生から軟式野球を開始しました。進学先の関西高校では、1年生の秋からレギュラーを獲得。しかし、この年の岡山県大会決勝戦で右肩を脱臼し、手術を受けることになりました。この影響で、しばらくは代打での出場が多かったです。高校生活では、春夏合わせて3度の甲子園出場を果たし、特に3年春の大会ではベスト8に進出。高校通算で25本の本塁打を記録しました。その後、星野仙一に推薦され、2007年のドラフトで阪神タイガースから3巡目で指名されました。

プロ入り後

2008年、プロとしてのキャリアが始まるが、右肩の古傷が影響し、翌年には育成選手として契約。2009年には二軍で初のプロ本塁打を記録し、徐々に調子を上げていきました。2011年には初の一軍昇格を果たし、初打席での本塁打は、史上51人目の快挙となりました。この成功は、阪神タイガースの歴史に名を刻む出来事でした。その後、一時的に二軍に戻るが、8月24日に再度一軍に昇格し、読売ジャイアンツ戦で初スタメンも果たしました。

2012年は主に二軍での活躍が続きましたが、2013年にはウエスタン・リーグで本塁打王と打点王を獲得します。2014年には一軍での出場機会が減り、シーズン終了後には戦力外通告を受けます。その後、トライアウトに参加し良い成績を残したものの、オファーはなかったため引退を選びました。

現役引退後

引退した森田は2015年からアメリカに留学し、語学を学びました。その後、日本に帰国し、一時的には別の仕事に就きますが、野球に対する熱い情熱が変わらなかったため、2016年に岡山に帰郷。2017年には自らの野球教室「Links野球教室」を開校し、子どもたちの指導にあたっています。さらに、大学に進学し、柔道整復師の資格取得を目指すなど、積極的に新たな挑戦を続けています。

プレースタイル

森田選手は、ドラフトでの指名を後押しした星野仙一から、「松井秀喜や中田翔よりも打球を飛ばす力がある」と評価されるほどの長打力が強みでした。また、バットコントロールについても高く評価された一方で、守備には課題が残りました。代打や一塁手としての出場が多く、一軍昇格当初はそのポジションで活躍することが期待されていましたが、守備面では工夫が必要でした。

森田の経歴は、挫折と成功が交錯するものであり、今後は少年野球の指導者としての新たな活躍が期待されています。

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