樋屋製薬

樋屋製薬株式会社について

樋屋製薬株式会社は、大阪府大阪市北区天満に本社を構える製薬会社です。1622年に初代坂上忠兵衛が「奇応丸」を創製して以来、幼児向けの医薬品を中心に製造販売を続けてきました。特に「樋屋奇応丸」は関西地方では非常に高い知名度を誇っています。

概要

樋屋製薬は、関西圏ではよく知られていますが、それ以外の地域では製品が販売されていないため、ローカルな製薬会社という認識が一般的です。これは、関東地方で有名な「宇津救命丸」と同様の状況と言えるでしょう。1985年には販売部門が「樋屋製薬販売株式会社」として分社化され、1994年には「樋屋奇応丸株式会社」に社名変更されました。2022年には創業400周年を迎え、その歴史の長さを物語っています。

沿革

樋屋製薬の歴史は古く、1563年に坂上家が摂津国山本村から天満に移住したことに始まります。

1622年：初代坂上忠兵衛が奇応丸を創製。
1680年：二代忠兵衛が大阪天満宮へ御帳台を寄進。
1784年：享保の大火により建物焼失。
1837年：大塩平八郎の乱により建物焼失。
1897年：樋屋合資会社を設立。
1943年：樋屋合同会社を解散し、樋屋製薬株式会社を設立。強心剤「樋屋六神丸」を発売。
1945年：大阪大空襲により建物焼失。
1952年：鉄筋コンクリート2階建ての新社屋竣工。
1960年：「樋屋奇応丸」CMソングがABC賞を受賞。
1972年：旧本社・工場が完成。
1985年：販売部門を分社化し、樋屋製薬販売株式会社を設立。
1992年：大阪府大東市に新工場および商品管理・配送センターを設立。
1994年：樋屋製薬販売株式会社を樋屋奇応丸株式会社に改称。
1996年：本社新社屋が完成。
2008年：「樋屋奇応丸EX」を発売。
2009年：「ひやきおーがん糖衣」を発売。
2012年：樋屋製薬（香港）有限公司と樋屋通商香港有限公司を設立。創立390年を記念し、本社敷地内に大阪天満宮の分社と鳥居を建立。
2016年：「樋屋奇応丸 特撰金粒」を発売。
2022年：創業400周年を迎える。

歴代社長

十三代坂上忠兵衛：1943年 - 1980年
坂上晴一：1980年 - 2011年
坂上隆彦：2011年 - 2024年
坂上聡太：2024年 -

事業所

樋屋製薬株式会社

本社：大阪府大阪市北区天満1-4-11
大阪工場：大阪府大東市寺川3-3-63

樋屋奇応丸株式会社

本社：大阪府大阪市北区天満1-4-11
商品センター：大阪府大東市寺川3-3-63

主な商品

医薬品

小児五疳薬
樋屋奇応丸 特撰金粒 (75粒, 200粒, 500粒, 1250粒)
樋屋奇応丸 銀粒 (110粒, 110粒すみっコぐらし, 219粒リラックマ)
樋屋奇応丸 糖衣 (120粒)
かぜ薬関連
ヒヤこどもかぜシロップ リラックマ
ヒヤこどもせきシロップ リラックマ
キオフィーバ こども解熱坐薬
ヒヤこども総合かぜ薬 すみっコぐらし
ヒヤこどもせきどめチュアブル すみっコぐらし
ヒヤこども鼻炎薬AL すみっコぐらし
ヒヤ鼻炎スプレーAL すみっコぐらし
強心薬
樋心丸 (20粒, 60粒)

化粧品

ヒヤドット ママボディケアミルク (500ml, 120g)

かつての商品

医薬品

小児良薬樋屋奇応丸 (220粒, 300粒, 1300粒)
特撰金粒樋屋奇応丸 (200粒, 500粒)
小児薬樋屋奇応丸 (110粒, 190粒, 315粒, ハローキティ)
金粒樋屋奇応丸 (75粒, 200粒, 500粒, ハローキティ)
樋屋奇応丸「糖衣」
樋屋奇応丸EX (80粒, 180粒)
各種シロップ剤（マッハ、フーポン、ヒヤこどもかぜシロップ、ヒヤこどもせきどめシロップなど）
樋屋奇応丸のうがい薬
ヒヤ乗り物酔いどめフィルム

化粧品

KIRABOSHIシリーズ（クレンジングジェル、ローション、エッセンス、アイクリーム、デイクリーム、ナイトクリーム、ボディローション）

その他

マイピュアシリーズ（泡ベビーソープ、ベビーミルクローション）
樋屋草快酵素、ロコモアクティブ

CM出演者

桑原和男（吉本新喜劇）
星乃あんり（元宝塚歌劇団雪組娘役）
高見山大五郎（現役時代）
星南のぞみ（宝塚歌劇団雪組娘役）

外部リンク

* 樋屋製薬株式会社・樋屋奇応丸株式会社)



以上が樋屋製薬株式会社に関する詳細な情報です。創業から400年を超える歴史を持ち、幼児向け医薬品を中心に、多くの人々の健康を支えてきた企業です。

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