水の国

水の国：水の芸術と科学が織りなす幻想世界

島根県江津市（旧桜江町）に位置する「水の国」は、現代美術と科学、そして自然が融合した、他に類を見ないミュージアムです。正式名称は「江津市水ふれあい公園水の国」、愛称は「水の国／MUSEUM104°」として親しまれています。

ノアの方舟を思わせる建築と幻想的な空間

江の川に隣接するこの施設は、旧約聖書に登場するノアの方舟をコンセプトに設計されています。展示棟はアララト山にたどり着いた方舟を、広さ2,150平方メートルの壮大な人工池は、大洪[[水]]を象徴的に表現しています。V字谷の地形に美しく溶け込むその姿は、まるで自然の一部のように息づき、周囲の棚田や石垣といった景観と見事に調和しています。この幻想的な空間は、「第5回しまね景観賞」大賞を受賞するほどの高い評価を得ています。

多彩な展示と体験

「水の国」では、現代アート作品を庭園や展示棟内で鑑賞できるほか、水の力を利用した科学実験や、音の体験を通して、水の神秘に触れることができます。また、旧桜江町の四季や文化、そして同町のシンボルであるカッパ（猿猴）の伝説を紹介するミニシアターも設置されています。さらに、旧桜江町出身の映画監督、松林宗恵氏の記念館も併設されており、氏の作品を鑑賞することも可能です。

施設概要

館内には、カフェ、ショップ、松林宗恵映画記念館のほか、静寂の庭、桜江飛翔基地、水琴窟の庭といった趣向を凝らした庭園も整備されています。その他、水物語、水と音の館、アートギャラリー、サイエンスギャラリー、幻想宮、水のスタジオなど、様々な施設が来館者を迎えます。

アクセス

鉄道：JR西日本三江線 川戸駅下車、タクシーで約10分
車：浜田自動車道大朝インターチェンジから国道261号線経由で約40分

休館について

平成30年3月26日より休館しており、再開時期は未定です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

関連情報

松林宗恵: 旧桜江町出身の東宝系映画監督。水の国では、しばしば代表作の上映会が開かれています。
風の国温泉: 水の国の近くにある温泉施設です。

水の国は、単なるミュージアムを超えた、自然と芸術と科学が一体となった、独特の体験を提供する場所です。再開を待ち望む声が多く寄せられています。

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