水落駅

水落駅：福井鉄道福武線の歴史と現在

福井県鯖江市水落町にある福井鉄道福武線水落駅 (F7) は、昭和2年10月5日、福武電鉄の駅として開業しました。当初は現在の場所から南へ約200mの高台に位置していましたが、昭和34年7月20日、水落信号場との連絡線完成に伴い、現在地に移転しました。

かつては鯖浦線が乗り入れており、水落駅とは別に南水落駅も存在していました。鯖浦線の全線廃止(昭和48年)後は、接続線ホームと駅舎が撤去されました。平成5年8月には駅舎が焼失し、跡地には平成16年10月1日、無料駐車場が整備されました。

駅構造と設備

水落駅は無人駅で、1面2線の島式ホームを有しています。ホームへは構内遮断機付きの通路を渡ってアクセスします。鯖浦線時代は相対式ホーム2面3線の構造で、鯖浦線ホームへは構内踏切でつながっていました。

バリアフリー対応トイレ、公衆電話、自動販売機が設置され、利用者の利便性を高めています。特に、県営の無料駐車場は80台分あり、パークアンドライドのモデル駅として注目されています。駅西側には駐輪場も整備されています。

利用状況と周辺環境

水落駅の1日平均乗車人員は、鯖江市統計書を参照ください。（具体的な数値は省略）

駅周辺には、鯖江郵便局、福井県丹南健康福祉センター（保健所）、鯖江市文化の館（図書館）、戦没者忠霊塔、アイアイ鯖江・鯖江市健康福祉センターなど、公共施設や生活関連施設が充実しています。駅舎跡地は整地され、砂利が敷き詰められています。

隣の駅

福井鉄道福武線

臨時急行：通過
急行、区間急行、普通：西山公園駅 - 水落駅 - 神明駅

かつて存在した南水落駅

南水落駅は、鯖浦線に設置されていた駅で、水落駅の真下にホームがあり、階段で連絡していました。昭和26年10月1日、鯖浦電気鉄道の開通と同時に神明駅として開業。昭和20年8月1日、会社合併により福井鉄道鯖浦線となり、昭和21年6月、福武線の中央駅が神明駅へ改称したことに伴い水落駅へ改称されました。その後、昭和34年7月20日、水落駅-水落信号所間の支線開通に伴い、南水落駅に改称。昭和37年1月25日、鯖江駅-水落信号所間の廃線により廃駅となりました。

福井鉄道鯖浦線

* 東鯖江駅 - 南水落駅 - 水落信号所 - 越前平井駅

まとめ

水落駅は、歴史と変化を刻んできた駅です。鯖浦線廃止による駅の変遷、バリアフリー化への取り組み、そしてパークアンドライドの推進など、地域社会に貢献する姿は、現代の地方鉄道の姿を示す好例と言えるでしょう。無料駐車場の整備は、周辺住民や観光客の利便性向上に大きく貢献しています。今後も地域住民の足として、その役割を果たしていくことでしょう。

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