池上英洋

池上英洋の人物像

池上英洋（いけがみ ひでひろ、1967年生まれ）は、日本の著名な美術史学者であり、東京造形大学の教授として活躍しています。彼の専門分野は、主にイタリアを中心とした西洋美術史や文化史であり、広島県出身の彼は、その独自の視点から多くの研究を行っています。

経歴

広島に生まれた池上氏は、広島学院高等学校を卒業後、1991年に東京藝術大学美術学部を卒業しました。その後、同大学の大学院修士課程を修了し、助手として1995年まで在籍。その後、ボローニャ大学に留学し、海外での知識と経験を深めました。

2005年には恵泉女学園大学の人文学部に特任助教授として職を得、2007年には准教授に昇進。その後、2010年には國學院大學の文学部にて准教授として活動し、2013年には東京造形大学造形学部の准教授に就任。2016年からは教授として教壇に立つなど、キャリアにおいて着実にステップアップを果たしています。

大型展覧会の監修

彼は、2007年3月から6月にかけて東京国立博物館で開催された特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ －天才の実像」の日本側監修者を務めました。この展覧会では、レオナルドの代表作「受胎告知」が史上3度目となるウフィツィ美術館外での展示を果たし、約80万人もの来場者を記録するという大成功を収めました。この経験は、池上氏にとってもキャリアの中で重要な出来事となりました。

著作活動

池上氏は多くの著書を執筆しており、単著、編著、共編著など数多くの形式で作品を発表しています。彼が手掛けた書籍には、《ダ・ヴィンチの遺言》、《血みどろの西洋史　狂気の一〇〇〇年》、《恋する西洋美術史》、《西洋美術史入門》などがあります。これらの著書では、彼の洗練された視点から西洋美術の歴史や文化を分かりやすく解説しており、多くの読者に親しまれています。

もまた、翻訳活動にも意欲的であり、イタリアの重要な美術書の翻訳にも携わっています。特に「レオナルド・ダ・ヴィンチ藝術と発明 飛翔篇」はその代表的な作品です。

メディアへの出演

池上氏は、美術関連のテレビ番組にも出演し、その専門性を活かしてダ・ヴィンチや他の巨匠に関する解説を行っています。2019年のBS朝日の番組「何がダ・ヴィンチを天才にしたのか？」では、彼の豊富な知識を元にフィレンツェ時代のダ・ヴィンチについて語りました。

まとめ

池上英洋は、西洋美術史における日本の重要な学者の一人であり、その業績は多岐に渡ります。彼の著作や展覧会の監修を通じて、西洋美術への理解を深める機会が提供されており、今後の研究活動にも大きな期待が寄せられています。彼の情熱と知識は、学生や研究者にとっても貴重な資源となっています。

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