池内ヨシカツ

池内 ヨシカツ（いけうち ヨシカツ）は、日本の多才な表現者であり、作曲家、作詞家、音楽プロデューサーとして知られるほか、俳優としても活動を展開しています。

幼い頃に京都で生を受け、その後、東京都へと移り住みました。AB型。

音楽への道と国際的な評価

音楽の世界に足を踏み入れたのは、作曲家である叔父の影響を受けた小学生時代に始まります。音楽学校には通わず、その作曲手法は全て独学で習得しました。幼少期に両親からクラシック音楽に親しみ、中学生になるとエレクトロなどの電子音楽に強い関心を抱くようになります。高校生の頃、SoundCloudの流行を背景に自身の楽曲をインターネット上に公開し始め、本格的なキャリアをスタートさせました。

特に、ロサンゼルス滞在中には、世界的ダンスミュージックレーベルであるSpinnin' Recordsが主催する登竜門的コンテスト「Talent pool」において、日本人として初めて世界ランキングにランクインし、翌年には1位に輝くという快挙を成し遂げました。このコンテストで入賞した楽曲は、日本の和楽器とシンセサイザーを融合させた独自のスタイルをテーマに制作されたものであり、国際的な音楽シーンに池内ヨシカツの名を広く知らしめるきっかけとなりました。

映画・CM音楽と多様なコラボレーション

映像作品の音楽制作においてもその才能を発揮しています。特に、映画『怒り』では、世界的音楽家である坂本龍一氏と共に劇中音楽を担当し、同作が第40回日本アカデミー賞で最多12部門を受賞するなど、高い評価を受けました。また、映画『ドクムシ』の主題歌ではm-floのtakuと共に楽曲制作に参加しています。

CM音楽のプロデュースも数多く手掛け、高級ブランドのルイ・ヴィトンや大手通信会社のソフトバンクなど、著名企業の広告音楽を担当しています。音楽イベントにおいては、ビルボードが主催する「Live Hackasong」のイベント音楽を手掛け、DJとしても出演するなど、活動は多岐にわたります。

さらに、DAIV TO MUSIC番組企画で音楽プロデューサーのヒャダイン氏とのコラボレーション楽曲を制作・発表するなど、様々なアーティストとの交流も積極的に行っています。

故郷・京都との深いつながり

生まれ故郷である京都との関係も深く、その活動は文化振興にも及んでいます。2018年には京都市から京都観光おもてなし大使に任命され、2023年には西脇京都府知事より京都府文化観光大使に任命されました。伝統的な秋のイベントである祇園をどりのビジュアルプロデュースを担当するなど、京都の魅力を伝える活動に貢献しています。また、文化庁の京都移転記念事業においては、楽曲提供やPR映像への出演を通じて、京都の文化発信に寄与しています。

学生時代には、通っていた京都市立西院中学校の校歌を遊びの一環として新しく作り直した経験もあるなど、若い頃から音楽制作が身近な存在でした。

その他の活動と人物像

自身の楽曲を多数リリースしており、iTunesダンスミュージックランキングで初登場1位を獲得するなど、自身の名義でも成功を収めています。影響を受けた作曲家として、シンセサイザーとオーケストラを組み合わせた壮大でメロディアスな楽曲を得意とするハンス・ジマー氏を挙げており、自身の音楽性にもその影響が見られます。

定期的に単独公演やファンイベントを開催し、ファンとの交流も大切にしています。楽曲のレコーディングや制作は主に自身のプライベートスタジオで行い、DAW（デジタル・オーディオ・ワークステーション）にはAbleton Liveを使用しています。

メディア出演も行っており、2019年10月よりMBSラジオで自身の音楽ラジオ番組「池内ヨシカツ our sound」のパーソナリティを務め、幅広い分野のゲストを招いています。2022年には映画『カマロ探偵』で俳優デビューを果たし、同映画の音楽も担当するなど、表現者としての幅を広げています。2024年には映画『BISHU 〜世界でいちばん優しい服〜』の主題歌を手掛けるなど、現在も精力的に活動を続けています。

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