沖縄県宮古島市に位置する県立宮古高等
学校は、長い歴史と伝統を持つ
学校です。地元では「宮高(みやこう)」の愛称で親しまれています。本校は、全日制課程に普通科と文理探究科を設置しており、生徒たちはこれらの学科でそれぞれの興味や進路に応じた学習に取り組んでいます。
教育理念
宮古高校の教育理念は、「知性の啓培」「徳性の涵養」「体力の錬磨」の3つを柱としています。これは、単に知識を詰め込むだけでなく、人間性を豊かにし、心身ともに健康な人材を育成するという強い意志を表しています。生徒たちは、この教育理念の下、日々の学習活動や
学校行事、部活動などを通して成長を続けています。
沿革
宮古高校の歴史は、
1928年に
沖縄県立第二中
学校宮古分校としてスタートしました。その後、宮古中
学校として独立し、戦後の
学制改革を経て、現在の宮古高等
学校となりました。当初は男子校でしたが、
1953年に宮古女子高等
学校との統合により
男女共学となり、現在の形となっています。
年表
1928年:沖縄県立第二中学校宮古分校として開校
1929年:
沖縄県立宮古中
学校として独立
1948年:学制改革により宮古高等学校(男子校)に改称
1953年:宮古女子高等
学校と統合し、
男女共学化
1972年:沖縄の日本復帰に伴い、現在の名称「沖縄県立宮古高等学校」に改称
2013年:創立85周年を迎える
学科
普通科
幅広い分野を学び、大学進学を目指す生徒のための学科です。基礎学力の定着とともに、各自の進路希望に応じた科目を履修することができます。
文理探究科
高度な学力と探究心を養うことを目的とした学科です。
理数分野に重点を置きつつ、人文社会
科学分野も深く学びます。大学進学だけでなく、将来のリーダー育成も視野に入れています。
宮古高校では、年間を通して様々な
学校行事が実施されています。4月の入学式に始まり、歓迎球技大会、校内
陸上競技大会、学園祭、体育祭、芸術鑑賞会、校内ロードレースなど、生徒たちが主体的に参加し、
学校生活を豊かにするようなイベントが盛りだくさんです。
特に、
台湾の
台北市立復興高級中學との国際交流は、生徒たちにとって貴重な経験となっています。また、
2000年には、九州・沖縄サミットにおいて、本校の生徒がアメリカ大統領にメッセージを伝えるという重要な役割を担いました。
部活動
部活動も活発で、多くの生徒が運動部や文化部で活動しています。特に
サッカー部は、
2001年に全国高等
学校サッカー選手権大会に初出場を果たし、県内でも注目を集めました。その他の部活動も、県大会や全国大会を目指して、日々練習に励んでいます。
象徴
校章
校章は、橄欖(
オリーブ)の
葉と三本の
矢を組み合わせたデザインで、「高」の文字が中央に配されています。三本の
矢は、智・仁・勇という三つの精神を表しており、
オリーブの
葉は、平和・栄光・新しい文化の到来を象徴しています。
校歌
校歌は、宮城敏男が作詞、仲村渠清吉が作曲を手掛けたものです。歌詞は3番まであり、1番には「宮高」という校名が登場します。この校歌は、卒業生たちの心に深く刻まれ、母校への愛着を育んでいます。
交通アクセス
島外からのアクセス
宮古空港または
平良港を利用します。
最寄りのバス停
共和バス:7番「宮古高校前」
宮古協栄バス:1-5番「元うえのバス停」、「サンエー前」、「協栄車庫」
八千代バス・タクシー:6番「サンエー前」
最寄りの道路
沖縄県道78号平良城辺線
沖縄県道190号平良新里線
同窓会
同窓会は「南秀同窓会」という名称で、関東、沖縄(那覇市)、宮古に支部があります。同窓会活動は活発で、会報の発行や懇親会などが開催されています。
著名な出身者
宮古高校は多くの著名な卒業生を輩出しています。
政治
伊良皆光夫(
多良間村長)
座喜味一幸(宮古島市長)
下地敏彦(
宮古島市長)
下地幹郎(衆議院議員、元郵政民営化担当大臣)
軍人
伊舎堂用久(陸軍中佐)
芸能
下地イサム(アーティスト)
末広尚希(ロックバンド・gulff)
池間正樹(ロックバンド・gulff)
佐渡山武士(ロックバンド・gulff)
アナウンサー
垣花正(フリーアナウンサー)
スポーツ
上里一将(プロ
サッカー選手)
上里琢文(プロサッカー選手)
島袋脩(元プロ
バスケットボール選手)
島尻政明(空手家)
石垣航平(ラグビー選手)
周辺施設
学校周辺には、
宮古島市立平良中
学校、
宮古島市立平良第一小
学校・幼稚園、
宮古島市立南小
学校・幼稚園、三和自動車
学校、宮古郵便局、
沖縄県立宮古病院などがあります。
宮古高校は、地域社会とともに発展を続ける
学校であり、多くの卒業生たちが各界で活躍しています。生徒たちは、この恵まれた環境で、それぞれの夢に向かって日々努力を続けています。