河辺の森駅

河辺の森駅：環境に配慮した近江鉄道の駅

滋賀県東近江市建部下野町に位置する河辺の森駅は、近江鉄道本線（湖東近江路線）の駅です。駅番号はOR14。2004年3月13日に開業したこの駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅で、無人駅となっています。バリアフリーにも配慮されており、車イス用スロープや男女別バリアフリー対応トイレが設置されています。

駅の建設：地域住民の熱意と環境への配慮

河辺の森駅は、2002年に完成した「河辺いきものの森」の最寄り駅として建設されました。その設立には、地元住民の強い要望がありました。2001年6月、市民団体「遊林会」が八日市市議会に駅設置を請願。その後、「エコステーション設置検討市民会議」が発足し、八日市市、近江鉄道、専門家、地元自治会、地元小学校長らが協力して計画が進められました。

約7000万円の事業費の大部分を八日市市が負担し、環境教育拠点である「河辺いきものの森」の理念に沿った駅づくりがされました。駅舎の屋根には太陽光発電装置が設置され、駅舎の照明電力の一部を供給。また、駅前整備にもリサイクル素材が活用されるなど、環境への配慮が随所にみられます。駅名にある「エコステーション」というキャッチフレーズが示す通り、環境意識の高い駅づくりが特徴です。

駅周辺の環境とアクセス

河辺の森駅周辺は、のどかな田園風景が広がっています。駅前に整備されたビオトープは、地域の自然環境を象徴する存在です。駅周辺には、「河辺いきものの森」の他、箕作山正福寺、箕山小松寺、山王神社、牛王神社、苗村神社二之宮などの史跡や神社仏閣も点在しており、歴史と自然を満喫できる環境です。アクセスは、滋賀県道52号栗見八日市線や御代参街道からも容易です。

駅舎の構造と設備

平屋建ての駅舎内には、広々とした待合室と、バリアフリー対応の男女別トイレが設置されています。シンプルな構造ながら、利用者の利便性と快適さを考慮した設計となっています。無人駅であるため、自動券売機等の設備はありません。棒線駅ですが、八日市寄りには両方向への信号機が設置されています。

近隣の駅

五箇荘駅（OR13）
八日市駅（OR15）

まとめ

河辺の森駅は、地元住民の熱意と環境への配慮によって建設された、ユニークな駅です。自然豊かな環境に囲まれ、歴史的にも価値のある場所に位置しています。近江鉄道を利用する際に、ぜひ一度訪れてみてください。環境に配慮した駅舎の構造や、周辺の自然、歴史的建造物など、多くの魅力を発見できるでしょう。 近江鉄道の旅の新たな発見となること間違いありません。

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