流山温泉駅

流山温泉駅（ながれやまおんせんえき）

流山温泉駅は、かつて北海道亀田郡七飯町に位置していたJR北海道函館本線（砂原支線）の駅です。この駅は、同名のリゾート施設「流山温泉」へのアクセス駅として、2002年4月27日に開業しました。

歴史

開業当初は、リゾート施設へのアクセス駅として一定の役割を担っていましたが、2015年2月28日に流山温泉が経営難により閉鎖されました。その後、駅の利用者は著しく減少し、開業から約20年後の2022年3月12日のダイヤ改正をもって廃止となりました。

年表

2002年（平成14年）4月27日: 函館本線（砂原支線）の池田園駅 - 銚子口駅間に新設開業。旅客のみの取り扱いでした。
2007年（平成19年）10月1日: 駅ナンバリングが導入されました。
2013年（平成25年）6月: 駅構内に静態保存されていた200系新幹線車両が老朽化のため解体・撤去されました。
2020年（令和2年）7月2日: JR北海道が七飯町に対し、当駅を含む3駅の廃止か町による管理かの協議を求めました。七飯町は同年7月10日に「維持管理は困難」と回答しました。
2021年（令和3年）1月20日: 駅の見直しに関する住民説明会が開催されました。
2021年（令和3年）6月15日: 七飯町が町内会長と観光団体に対し、駅の廃止を容認する意向を伝えました。
2021年（令和3年）9月13日: JR北海道から七飯町に対し、駅の廃止が正式に通知されました。
2021年（令和3年）9月18日: 当駅が2022年春のダイヤ改正で廃止される見込みであることが報道されました。
2022年（令和4年）3月12日: 利用客減少とダイヤ改正に伴い廃止されました。

駅名の由来

駅名は、駅周辺にあった温泉施設「流山温泉」に由来します。温泉名は、駒ヶ岳の火山活動によって形成された流れ山地形にちなんで名付けられました。

駅構造

流山温泉駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。ホームは線路の南側に位置し、転轍機を持たない棒線駅でした。大沼駅が管理する無人駅で、駅舎や待合所は設置されていませんでした。

ホームの東端には階段とスロープが設けられ、駅施設外に連絡していました。ホームの向かい側には北海道道338号大沼公園線が通っていましたが、連絡通路は設置されていませんでした。そのため、駅の出入りには隣接する大沼流山牧場の私有地を経由する必要がありました。

新幹線車両の展示

駅開業前の2001年11月15日から、ホームに沿って東北・上越新幹線で使われていた200系新幹線車両が静態保存・展示されていました。これは、JR東日本が流山温泉の運営会社に出資していた関係で実現したもので、新幹線の北海道延伸への期待を込めたものでした。展示されていたのは、先頭車2両とグリーン車1両の3両編成でしたが、老朽化のため2013年6月までに解体・撤去されました。

利用状況

流山温泉駅の利用者は、開業当初から少ない状況でした。特にリゾート施設の閉鎖後は、利用者が極端に減少しました。

2011年から2015年の乗降人員調査（11月）平均: 10名以下
2013年から2017年の乗車人員（特定の平日）平均: 2.2人
2014年から2018年の乗車人員（特定の平日）平均: 2.4人、乗降人員調査（11月）平均: 3名以下
2015年から2019年の乗降人員調査（11月）平均: 1名以下
2016年から2020年の乗降人員調査（11月）平均: 1名以下

駅周辺

駅の周辺には、東大沼の集落やいくつかの施設があります。

北海道道43号大沼公園鹿部線
七飯町立東大沼小学校
流山温泉：かつてJR北海道が直営していた温泉施設。レストランには鉄道関連の備品が展示され、敷地内には50系客車も設置されていた。現在は「パド・ミュゼ (Paard Musée) 大沼流山牧場」として運営されています。
大沼
ひまわり畑

バス路線

函館バス「東大沼」停留所：道道43号線沿いにあります。
大沼交通「大沼流山牧場」停留所: 2016年3月26日に設置されましたが、2019年1月16日より運行を休止し、2021年4月時点で廃止されました。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）
函館本線（砂原支線）
池田園駅 - 流山温泉駅 - 銚子口駅

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
ロイズタウン駅: 流山温泉駅と同時にJR北海道で新設された駅。

外部リンク

流山温泉｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜駅・鉄道・旅行｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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