ロイズタウン駅

ロイズタウン駅について

ロイズタウン駅は、北海道石狩郡当別町当別太に位置する、北海道旅客鉄道（JR北海道）札沼線（学園都市線）の駅です。駅番号はG11-1です。一部の列車は当駅を通過します。

概要

この駅は、当別町とチョコレート製造・販売で知られるロイズコンフェクト（以下「ロイズ社」）による請願駅として建設されました。駅舎やプラットホームの建設費約9.3億円はロイズ社が、駅前広場の整備費約6億円は当別町が負担しました。駅舎の維持費は年間約500万円で、これはJR北海道が負担しています。

開業当時、北海道内の在来線の新駅としては、2002年の函館本線流山温泉駅以来20年ぶり、札沼線（学園都市線）の駅としては1988年の八軒駅以来の開設となりました。

歴史

駅の設置は、ロイズ社ロイズタウン工場（旧ふと美工場）の集客力強化を目的とした増設工事と関連しています。工場の従業員や来訪者の利便性を向上させ、周辺の宅地や商業施設の開発を促進する狙いがありました。開業当初から、ロイズ社工場の従業員だけでも1日約500人の駅利用が見込まれていました。

年表

2020年（令和2年）
1月17日：当別町とロイズ社がJR北海道に新駅設置を要望。
2月21日：JR北海道、当別町、ロイズ社、北海道運輸局、北海道が協議を開始。
9月：当別町が新駅建設費用の基金創設を決定。
10月：新駅の実施設計を開始。
10月14日：JR北海道が設置の方針を決定。
10月15日：当別町が住民説明会を開催。
2021年（令和3年）
4月14日：JR北海道が駅名を「ロイズタウン」と発表。
5月：駅舎とホームの整備に着手。
6月：駅前広場の整備に着工。
2022年（令和4年）
3月12日：開業。全列車の約9割が停車。
12月1日：駅前広場が供用開始。

駅名の由来

駅名は、整備主体のひとつであるロイズ社の社名に由来しています。この名称は、プロジェクトの趣旨やランドマークとなる施設を考慮して、JR北海道によって決定されました。2025年4月には、ロイズ社ロイズタウン工場周辺の地域が「ロイズタウン」という地名になる予定です。

駅構造

ロイズタウン駅は、北海道医療大学方面に向かって左側に、長さ135m、幅2.6mの単式ホーム1面1線を有する地上駅です。無人駅であり、駅舎はロイズ社のコーポレートカラーである青を基調に、同社の工場をイメージしたデザインです。駅舎内は当別町の木である白樺が使用されており、待合設備、自動券売機、自動改札機が設置されています。

駅前広場には、ロータリー、駐輪場、トイレが整備されており、周辺の町道には歩道が整備されています。ロータリーと歩道の整備には、国の社会資本整備総合交付金が活用されました。

駅周辺

駅の北側と西側は緑地となる予定です。周辺には以下の施設があります。

ロイズコンフェクトロイズタウン工場（旧ふと美工場、無料シャトルバスあり）
ロイズタウン工場直売店（旧ふと美工場直売店）
ロイズ ローズガーデンふと美
国道337号
北海道道112号札幌当別線

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■札沼線（学園都市線）（一部列車は当駅を通過）

あいの里公園駅 (G11) - ロイズタウン駅 (G11-1) - 太美駅 (G12)

その他

ロイズタウン駅は、地域と企業の連携によって生まれた新しい形の駅です。ロイズ社という企業と地域が一体となって作り上げたこの駅は、交通インフラとしての役割だけでなく、地域活性化の象徴としての役割も担っています。駅の開業は、地域住民の利便性向上や観光客誘致にも貢献しており、今後の発展が期待されています。

参考情報

ロイズタウン｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道
* JR札沼線新駅設置及び駅前広場整備事業について - 当別町

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