港南中央駅

港南中央駅

港南中央駅（こうなんちゅうおうえき）は、神奈川県横浜市港南区港南中央通に所在する、横浜市営地下鉄ブルーラインの駅です。駅番号はB10が付与されています。

概要

当駅は、主要道路である神奈川県道21号横浜鎌倉線（鎌倉街道）の地下に位置しており、特に横浜市立港南中学校の前にあたります。周辺には港南区役所や港南警察署など、港南区の行政機関や公共施設が集中しており、まさに港南区の中心部としての機能を担う地域に立地しています。駅の建設が計画された当初は、「笹下駅」という仮称が用いられていました。

歴史

港南中央駅は、1976年（昭和51年）9月4日に営業を開始しました。その後、駅運営の形態に変更があり、2004年（平成16年）12月1日からは京王設備サービスへの業務委託駅となっています。利用者の安全確保のため、2007年（平成19年）7月7日にはホームドアの運用が始まりました。また、駅構内での利便性向上を図るため、2012年（平成24年）5月1日にはdocomo Wi-Fiによる公衆無線LANサービスが開始されました。

駅名の由来

駅名は、所在地の町名である「港南中央通」から名付けられました。この地域はもともと笹下町の一部でしたが、1972年に港南区の行政機関が集まることになった際に、新たな町名として「港南中央通」が設定された経緯があります。駅名はその新しい地名にちなんで命名されました。

駅構造

港南中央駅は地下に設けられた駅構造を採用しています。鎌倉街道の地下空間を利用しており、相対式ホームが2面2線配置されています。地下1階レベルには、乗車券の購入や改札を行うためのコンコース、そして改札口などの主要施設が配置されています。ホームは地下2階に位置しています。

地上への出口は、鎌倉街道を挟んで南側に1番出口、北側に2番出口が設けられています。特に2番出口には、環境に配慮した太陽光発電設備が設置されているほか、駅施設の換気を行うための換気塔も隣接して設置されています。

駅の改札口近くには売店があり、ここでは駅員による販売が行われています。この売店では、地域との連携を深める取り組みとして、近隣の横浜刑務所で製造された刑務所作業製品（CAPIC製品）や、地域の作業所で作られた製品なども取り扱っており、利用者は様々な商品を購入することができます。

のりば

※上表の路線名は、駅における旅客案内のための愛称に基づいています。

利用状況

近年、港南中央駅は一定の利用者を抱えています。2022年度（令和4年度）における1日平均の乗降人員は17,242人でした。内訳としては、乗車人員が8,805人、降車人員が8,437人となっています。駅の利用状況は、概ね安定して推移しています。

駅周辺

駅の周辺地域は、港南区の中枢機能が集積するエリアです。主な施設としては、港南区役所が入居する港南区総合庁舎をはじめ、港南警察署や港南消防署など、区民生活に不可欠な行政機関が集まっています。

バス路線

駅周辺にはバス停留所が設置されており、主に港南区総合庁舎前のバス停から各方面への路線バスが運行されています。地下鉄との乗り換え拠点として、地域交通ネットワークの一翼を担っています。

隣の駅

横浜市営地下鉄ブルーラインにおいて、港南中央駅の隣駅は以下の通りです。

* 上永谷駅（B09）- 港南中央駅（B10）- 上大岡駅（B11）

なお、ブルーラインの運行種別のうち、快速列車は港南中央駅には停車せず通過します。停車するのは普通列車のみとなります。

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