港南台

港南台（こうなんだい）は、神奈川県横浜市港南区に位置する、計画的に開発されたニュータウンです。行政地名としては港南台一丁目から九丁目までが存在し、住居表示が実施されています。1960年代後半から開発が始まり、隣接する磯子区洋光台よりもやや遅れて発展しました。JR根岸線港南台駅を中心に、商業施設や住宅地が形成されています。

地理と特徴

港南台は、駅周辺の商業地域と、円海山に連なる丘陵地帯に広がる住宅地が混在しています。商業面では、2002年の調査で年間商品販売額が約414億円を記録し、横浜市内でも上位に位置しています。住宅地には、一戸建て住宅のほか、UR都市機構による賃貸・分譲団地が点在しているのが特徴です。

地名の由来

「港南台」という地名は、1981年の住居表示実施の際に、地域で親しまれていた通称がそのまま採用されました。団地名には鳥の名前が使われており、分譲団地は「ひばり」や「ひよどり」など山鳥、賃貸団地は「かもめ」や「ちどり」など海鳥の名前で統一されています。駅前のショッピングセンター「港南台バーズ」も、これらの鳥の名前が由来となっています。

地価情報

2024年1月1日の公示地価によると、港南台の住宅地は、場所によって価格に差があります。例えば、港南台4-14-5の地点では33万8000円/m²、港南台8-28-8の地点では17万1000円/m²、港南台9-5-4の地点では20万6000円/m²、港南台5-15-34の地点では24万4000円/m²となっています。

歴史

港南台の開発は、1965年の用地買収から始まりました。1966年には根岸線の延伸が許可され、1969年に開発工事が開始されました。1973年には根岸線が全線開通し、港南台駅も開業しました。その後、小学校や中学校、高校が開校し、団地の入居も進みました。1981年には住居表示が実施され、現在の町名が確定しました。1983年には済生会横浜市南部病院や髙島屋港南台店が開業し、地域の発展を支えました。

町名の変遷

1981年の住居表示実施に伴い、港南区日野町、磯子区峰町、戸塚区上郷町、中野町の一部から、港南台一丁目から九丁目が新設されました。

人口と世帯数

2024年8月31日現在のデータによると、港南台の人口と世帯数は以下の通りです。詳細な数値は変動するため、最新の横浜市の発表資料をご確認ください。

学区情報

港南台の市立小中学校の学区は、港南台第一小学校、第二小学校、第三小学校、小坪小学校、港南台第一中学校、日野南中学校となっています（2023年4月時点）。

事業所情報

2021年の経済センサス調査によると、港南台には多くの事業所が存在し、様々な業種の企業が活動しています。詳細は変動するため、最新の経済センサスをご確認ください。

交通アクセス

港南台の交通の中心は、JR根岸線の港南台駅です。横浜駅まで約24分でアクセス可能です。また、路線バスを利用して京急本線上大岡駅にもアクセスできます。バス路線は横浜市営バスと神奈中バスが運行しており、近隣の駅や住宅地を結んでいます。港南台駅からは、京都・大阪行きの夜行高速バスや羽田空港行きの直行バスも利用できます。

道路は、環状3号線が町の南側を通り、鎌倉街道が北端に接しています。町の中心には舞岡上郷線が通り、東端には横浜横須賀道路が走っています。高速道路は、狩場方面へは日野インターチェンジ、横須賀方面へは港南台インターチェンジを利用します。

公共・商業施設

教育機関としては、4つの小学校、2つの中学校のほか、高校、特別支援学校、短期大学があります。医療機関としては、済生会横浜市南部病院が災害医療拠点病院として設置されています。商業施設は、駅前に大型スーパーや港南台バーズがあり、ロードサイドには様々な店舗が並んでいます。かつて駅前にあった髙島屋港南台店は2020年に閉店しました。

その他の情報

港南台の郵便番号は234-0054で、集配局は港南台郵便局です。警察の管轄区域は、地域によって異なり、港南警察署と戸塚警察署の管轄となっています。

日本全国には、港南台と同じ読み方をする地名が、同字で2箇所、異字で2箇所存在します。

参考文献

この文章を作成するにあたり、以下の文献を参考にしました。

川上久夫 著、社会教育部文化財保護課 編『港南台（横浜市港南台土地区画整理事業にともなう調査）』
横浜市立港南台第三小学校編『わたしたちのまち港南台』
港南区役所編『わが街こうなん〜平成18年度港南区政要覧〜』

外部リンク

横浜市港南区役所公式ウェブサイト


以上が、港南台に関する詳細な情報です。

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