湊川駅

湊川駅：神戸の交通拠点の歴史と現在

神戸電鉄の駅である湊川駅は、兵庫県神戸市兵庫区荒田町に位置し、同社の駅の中で最も低い標高0mに建っています。駅番号はKB02です。

路線と運行形態

湊川駅は、神戸電鉄有馬線と神戸高速線の2路線が乗り入れています。有馬線の起点、神戸高速線の終点という位置付けですが、両路線は一体的に運行されており、当駅で折り返す列車がないため、実質的には途中駅としての機能も担っています。神戸高速線に関しては、神戸電鉄は線路を保有しない第二種鉄道事業者であり、線路を保有するのは神戸高速鉄道です。

かつては神戸市内における神戸電鉄のターミナルでしたが、1968年の神戸高速線開業により、その役割は新開地駅へと移りました。2010年までは神戸電鉄と神戸高速鉄道の共同使用駅でしたが、同年10月1日からは神戸電鉄単独の駅となっています。

乗り換え

連絡通路を通じて、神戸市営地下鉄西神・山手線湊川公園駅への乗り換えが可能です。

歴史

湊川駅は1928年11月28日に開業しました。1968年4月7日には神戸高速鉄道南北線が延伸開業し、直通運転が開始されました。その際、4月6日には神戸高速鉄道南北線内は回送運転となり、湊川駅を発着する運転が行われました。1995年の阪神・淡路大震災で被災し一時不通となりましたが、同年6月22日に営業を再開しました。2005年にはバリアフリー化工事を行い、エレベーターが設置されました。2010年には神戸高速鉄道南北線の運営が神戸電鉄に移管され、駅も神戸電鉄単独駅となりました。2014年には駅ナンバリングが導入されました。

駅構造

駅舎前の道路の地下1階にコンコースと改札口、地下2階にホームがある地下駅です。島式1面2線のホームで、かつては6両編成に対応していましたが、エレベーター設置に伴い現在は5両編成に対応しています。現在運行されている列車は4両編成以下です。新開地寄りのホーム端に神戸電鉄と神戸高速鉄道の境界線があります。トイレは地下1階コンコースに男女別のバリアフリー対応トイレが設置されています。

かつては下りホームを有馬線と粟生線用の2つののりばに分けていましたが、現在は2番線として一つののりばに統合されています。そのため、自動放送では「2番線」ではなく「下り線」とアナウンスされます。

神戸高速鉄道開業以前

神戸高速鉄道開業前は、湊川公園側の築堤地下に位置する半地下構造の駅でした。改札口とホームは1階にあり、ホームは櫛形3面2線で、有効長は2両分でした。駅名標は「神戸湊川」と表記され、方向幕や行先表示板では「神戸」と表示されていました。旧ホームと旧線路跡のトンネルは、現在では地下飲食店街「神鉄横丁」や地下通路として活用されています。

利用状況

繁華街に近く、神戸市営地下鉄との乗換駅であるため、利用客は多いです。しかし、神戸電鉄の利用客は減少傾向にあります。

駅周辺

駅周辺にはバス路線が整備されています。（具体的な路線は省略）

阪神・山陽電鉄の湊川乗り入れ構想

戦前、阪神電鉄と山陽電鉄はそれぞれ湊川への路線延伸を計画していました。各私鉄の神戸側ターミナルが異なる場所にあったため、ターミナル間の連絡は神戸市電に依存していました。阪神は「第二阪神線」計画の一環として、山陽も明石から湊川への別線を計画し、湊川での接続を目指していました。しかし、資金面などの問題から実現せず、最終的には神戸高速鉄道東西線への乗り入れという形で、阪神・山陽・神鉄の3社が接続することとなりました。元町駅には、阪神本線の湊川延伸計画の名残として、湊川を起点としたキロポストが残されています。

その他

2013年3月23日より全国交通系ICカードの相互利用を開始しました。

隣の駅

神戸電鉄
■神戸高速線・■有馬線
■特快速（新開地行のみ）・■急行
新開地駅 - 湊川駅 - 鈴蘭台駅
■準急・■普通
新開地駅 - 湊川駅 - 長田駅

新開地駅とは神戸電鉄で最も駅間距離が短い駅です。

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