焼津水産化学工業

焼津水産化学工業株式会社について

会社概要

焼津水産化学工業株式会社（英: YAIZU SUISANKAGAKU INDUSTRY CO.,LTD.）は、静岡県に本社を置く食品製造企業です。主に、カツオやカニ、ホタテなどの魚介類を原料とした天然調味料の製造・販売を中心に、機能性食品素材や香辛料などの製造・販売も行っています。また、連結子会社を通じて冷凍マグロや水産物加工品の販売も手がけています。近年は、低塩や減塩といった付加価値を持つ食品や、海産物に由来する機能性食品素材の開発に注力しており、全体の売上の中で機能食品事業が占める割合が増加しています。

主な製品

調味料事業

同社の調味料事業では、ラーメンスープや蕎麦、うどん専用のつゆといった液体調味料に加えて、冷凍食品やスナック食品用の粉体調味料、ふりかけやお茶漬け用の乾燥具材など、多岐にわたる製品を展開しています。これにより、家庭や外食産業において、多くの場面で使用される調味料を提供しています。

機能食品事業

機能食品事業では、キチンやキトサン、キチンオリゴ糖、N-アセチルグルコサミンなどの機能性素材を製造しています。これらの素材は健康管理に注目されており、近年の消費者ニーズに応える形で製品化されています。

香辛料の製造

さらには、粉わさびや生おろしわさび、にんにく、しょうがなどの香辛料も手がけています。これにより、様々な料理の風味を引き立てる役割を果たしています。

売上構成

2018年3月期までのデータによると、同社の連結売上の構成は、調味料事業が47.6%、機能食品事業が19.8%、水産物事業が24.4%、その他事業が8.2%となっています。この構成比は、同社の製品の多様性と市場における位置づけを反映しています。

沿革

• - 1959年3月: 魚の煮汁からの飼料・肥料製造を目的に設立。
• - 1980年: 機能性素材の開発を開始。
• - 1988年11月: ジャスダックに上場。
• - 2018年: タイにバンコク事務所を開設し、掛川工場でFSSC22000を取得。
• - 2023年: 日本のプライベート・エクイティ・ファンドによるTOBが実施されたが、不成立となった。

工場と研究施設

焼津水産化学工業は、機能性食品製造を行う団地工場や、粉体調味料製造を行う焼津工場、液体・粉体調味料及び機能性素材製造を行う大東工場と掛川工場、さらに研究開発を行う研究施設を静岡県内に有しています。これらの工場は、効率的な生産と高品質な製品の提供を支えています。

関係会社

連結子会社には、水産物の加工・仲買を行うマルミフーズ及び、健康食品・機能性食品の通信販売を行うUMIウェルネス株式会社があります。これにより、同社の製品は多方面へと展開されています。

焼津水産化学工業株式会社は、伝統的な食品製造の技術を基盤にしながら、消費者の健康ニーズに応える新たな製品開発にも力を入れています。

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