牛ノ浜駅

牛ノ浜駅について

牛ノ浜駅は、鹿児島県阿久根市大川に位置する、肥薩おれんじ鉄道線の駅です。駅番号はOR22で、風光明媚な海岸線に面しています。

駅名の由来

駅名は、開業当時の地名である「出水郡阿久根村字牛之浜」に由来します。この地名は、海岸に築かれた木組みや石積みが、薩摩黒牛の背中や群れのように見えたことから「牛ノ浜」と呼ばれるようになったとされています。動物の牛とは直接的な関係はなく、この地域の独特な景観が地名、そして駅名へと繋がっています。

歴史

1922年（大正11年）10月15日に、鉄道省川内線の駅として開業しました。その後、1927年（昭和2年）には鹿児島本線に編入されましたが、国鉄分割民営化を経て、2004年（平成16年）に肥薩おれんじ鉄道に移管されました。

かつては駅構内に「めん処ふくなが・牛ノ浜店」がありましたが、2015年に閉店し、その後店舗は解体撤去されました。

駅構造

牛ノ浜駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。駅舎は解体されていますが、駐車場が整備されており、駅周辺の散策に便利です。駅のすぐそばには東シナ海が広がり、その美しい景色は国鉄時代から知られています。また、豪華列車「ななつ星in九州」のエクスカーションのための停車駅にもなっています。

利用状況

2019年度の1日平均乗降人員は28人と、ローカル線の駅としては落ち着いた利用状況です。

駅周辺

駅の周辺には、国道3号線が走り、鹿児島県立自然公園に指定されている阿久根西岸景勝地が広がっています。かつては海水浴場として賑わっていましたが、1970年代に閉鎖され、現在は静かな海岸線が残っています。駅前にはバス停があり、阿久根駅方面や川内駅方面へのアクセスも可能です。

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道線
* 阿久根駅 (OR21) - 牛ノ浜駅 (OR22) - 薩摩大川駅 (OR23)

その他

牛ノ浜駅は、歴史と自然が調和した魅力的な駅です。周辺には景勝地も多く、散策を楽しむことができます。かつての賑わいは失われましたが、その美しい景観は今も訪れる人々を魅了しています。

もう一度検索