田上明

田上 明のプロフィール

田上 明（たうえ あきら、1961年5月8日生まれ）は、埼玉県秩父市出身の元男性プロレスラー、元大相撲力士であり、実業家および飲食店経営者でもあります。身長191cm、体重115kgという体格と、四股名「玉麒麟 安正」で知られる彼は、1980年に大相撲に入門し、1986年にはプロレスリングに転身しました。

大相撲時代

彼は押尾川部屋に所属し、最高位は西十両6枚目でした。得意技は右四つ、寄り、上手投げなどで、全国高校相撲選手権大会で3位に入賞するなど若い頃から才能を発揮。1987年には力士を廃業しました。その理由には、師匠との確執やプロレスへの憧れがありました。

プロレスデビューと成長

1987年、田上はジャパンプロレスに入団し、翌年には全日本プロレスに移籍します。レスラーとしての彼は、次第に成長し、名レスラー・ジャンボ鶴田のパートナーとして活動するようになります。その結果、1992年には世界タッグ王座のタイトルを獲得、さらにはシングル戦でも活躍を続けました。

聖鬼軍の結成と成功

鶴田の肝炎による第一線からの退いてからは、川田利明とのコンビ「聖鬼軍」を結成。彼らはトップ戦線で活躍し、数々のタイトルを獲得しました。特に1996年には、三冠ヘビー級、世界タッグ王座などを制し「グランドスラム」を達成しました。この時期の彼はプロレス四天王の一員として認識され、多くの名勝負を繰り広げました。

プロレスリング・ノアへ移籍

2000年、田上はプロレスリング・ノアに移籍し、取締役に就任。彼の指導の下、ノアは新たな道を歩むことに。2005年にはGHCヘビー級王座を獲得し、名実ともにトップレスラーとなりました。引退試合は2013年に行い、試合後には多くの同僚が集まり祝福されました。

引退後の活動

引退後は、ノアの社長として尽力し、さらには飲食店「ステーキ居酒屋チャンプ」を開業。彼は自ら肉を捌いて調理し、店舗経営に力を注いでいます。しかし、2018年に胃がんと診断されるなど、波乱に満ちた人生を送っています。それでも、田上は釣りを愛し続け、柔らかな性格で知られる人物です。

人物像

田上は「田上火山」とも称されるように、普段はおおらかな性格ながらも、試合になるとアグレッシブな一面を見せます。彼の愛称タマさんや、特別な技「俺が田上」でファンに親しまれる一方、数々のエピソードがある彼の人生は、プロレス界の歴史にも多大な影響を与えています。彼はただのスポーツ選手ではなく、飲食業や地域貢献においても新たな挑戦をし続ける、魅力的な人物です。

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