田上秀則

田上 秀則について

田上秀則（たのうえ ひでのり）は1980年3月20日、大阪市住之江区に生まれた元プロ野球選手です。捕手としての特性を持ちながら、内野手としてもプレーした彼は、プロ入り前から注目の選手として知られていました。

経歴

プロ入り前

田上は幼少期から野球に親しみ、敷津浦小学校時代には地元の少年野球チーム、住之江ウルフで活動しました。中学校に進学後は、黒田一博が監督を務めるオール住之江に所属し、さらに大阪産業大学附属高等学校を経て九州共立大学へ進学。大学時代には名だたる投手たちの球を受ける一方、打撃でも成果を上げ、1999年には明治神宮野球大会での優勝を経験しました。大学通算では77試合出場、打率.359、11本塁打、69打点を記録し、多くの受賞歴も持っています。

中日時代

2001年のドラフトで中日ドラゴンズに3巡目で指名され、背番号9を背負って入団。2003年にはウエスタン・リーグで本塁打王を獲得する活躍を見せましたが、一軍での出場機会は限られ、2005年には戦力外通告を受けました。その後福岡ソフトバンクホークスでの入団テストに合格することになります。

ソフトバンク時代

2006年、ソフトバンクに移籍した田上はついに一軍デビューを果たし、初本塁打も記録。その後も主に指名打者として出場することが多くなりましたが、2007年には捕手としても78試合に出場し、9本塁打を放ちました。08年には開幕スタメンで活躍し、初のサヨナラヒットも収めましたが、怪我に悩まされることもありました。09年には正捕手として定着し、パ・リーグで見事な打撃成績を残し、契約最終年の2012年には1試合のみの出場に留まりました。

現役引退後

引退後の田上は2014年にバー「T-CREW」を開業し、2018年からは母校の野球部監督に就任。2022年には甥の初登板を観戦するなど、野球との深い関わりを続けています。しかし、監督としての活動中に過去の指導での暴力行為が報じられ、解任という結果に至りました。

選手としての特徴と人物

田上の魅力はそのパンチ力のある打撃にありましたが、盗塁阻止率の低さは彼にとって課題とも言われていました。プロ入りテストでの挑戦も印象深く、入団当初から指導者や仲間との関わりを大切にしていました。また、甥が彼の背番号を受け継ぐこともあり、家族も含めた野球コミュニティに対する思いが垣間見えます。

彼のプロキャリアを通しての戦略や成績は多くのファンに感動を与え続けています。

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