甲南町

甲賀市甲南町：忍者の里と近江売薬発祥の地

甲賀市甲南町は、かつて滋賀県南東部、甲賀地方に存在した町です。2004年10月1日、水口[[町]]、土山[[町]]、甲賀[[町]]、信楽[[町]]との合併により、甲賀市の一部となりました。現在は地名として「甲賀市甲南町」として受け継がれています。甲賀流忍術発祥の地として知られ、豊かな自然と歴史、そして独特の文化が息づく地域です。

地理と産業

甲賀市甲南町は、岩尾山などの山々に囲まれた地域で、杣川、佐治川、杉谷川などの河川が流れています。越中富山と並ぶ近江売薬発祥の地であり、古くから製薬業が盛んでした。また、茶畑が広がり、茶業も重要な産業となっています。

歴史

甲南町は、1943年（昭和18年）2月11日、寺庄町、竜池村、南杣村、宮村の合併によって誕生しました。その後、2004年（平成16年）10月1日に近隣の町と合併し、甲賀市となりました。町名は、甲賀郡の南部に位置することに由来しています。

姉妹都市

甲南町は、アメリカ合衆国ミシガン州デウィット市・デウィットチャータータウンシップと姉妹都市提携を結んでいました。合併後も甲賀市がその関係を引き継ぎ、現在も交流が続いています。また、長野県望月町とも姉妹都市関係にありましたが、合併後、長野県佐久市がその関係を継承しています。

教育

甲南町には、甲南町立甲南中学校をはじめ、第一小学校、第二小学校、第三小学校、中部小学校、希望ケ丘小学校の5つの小学校がありました。これらの学校は現在、甲賀市甲南町内の学校として存続しています。

交通

JR草津線（甲南駅、寺庄駅）が町内を通っており、国道307号や滋賀県道・三重県道4号草津伊賀線などの道路網も整備されています。

歴史的建造物と観光

甲南町には、多くの歴史的建造物が残されています。

神社仏閣: 矢川神社（太鼓橋、襖絵、楼門）、新宮神社（表門）、檜尾神社（本殿）、檜尾寺（千手観音立像）、嶺南寺（木造地蔵菩薩坐像）、浄福寺（千手観音坐像）、六角堂、正福寺（十一面観音立像、釈迦如来坐像、地蔵菩薩坐像、宝篋印塔）、伊勢廻寺（十一面観音立像及び両脇侍立像）、福竜寺（十一面観音立像）、誓蓮寺（薬師如来坐像、阿弥陀如来坐像、大般若経）、大日堂（大日如来坐像）など、多くの寺院や神社に国宝や重要文化財が数多く存在します。
その他: 甲賀流忍術屋敷（日本遺産）、旧寺庄銀行（旧滋賀銀行甲南支店、ヴォーリズ建築、登録有形文化財）、仁木家住宅洋館（登録有形文化財）など、歴史を感じさせる建造物が多数点在しています。
* 歌碑・句碑: 松尾芭蕉や与謝蕪村の歌碑も残されています。

これらの歴史的建造物や自然豊かな環境は、多くの観光客を魅了しています。甲南町は、歴史と自然を満喫できる魅力的な地域です。

もう一度検索