甲西駅

甲西駅（こうせいえき）

甲西駅は、滋賀県湖南市平松にある西日本旅客鉄道（JR西日本）の草津線の駅です。1981年に開業したこの駅は、草津線の中では最も新しい駅となっており、びわこ国体に合わせて設立されました。

歴史

1981年10月1日に三雲駅と石部駅間に新たに設置されました。その後、1987年には国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となりました。1999年には自動改札機が導入され、さらに2003年にはICカード「ICOCA」の利用も可能となりました。2015年にはエレベーターも設置され、バリアフリーへの対応が進められています。

駅構造

甲西駅は地上駅で、草津方面に向かって左側に単式ホームを一面持っています。また、この駅は棒線構造であるため、柘植方面行きと草津方面行きの列車が同じホームから発着します。駅舎は橋上に位置し、改札口は1カ所のみ設けられています。周辺にはロータリーや駐輪所があり、交通の便が良いことが特徴です。駅の業務は草津駅が管理しており、窓口は設置されていますが、早朝や深夜には無人となります。

利用状況

2023年度のデータによると、甲西駅の1日当たりの利用者数は約4,090人に上ります。また、「滋賀県統計書」にも利用状況が記録されています。

駅周辺

甲西駅は湖南市の中心市街地に位置し、駅の西側を家棧川が流れています。駅の北側には市役所や文化ホール、図書館、交番などの公共施設が集まり、利便性の高い地域です。また、近隣には運送業の営業所があります。駅南側は田園風景が広がり、少し離れた場所に位置する甲西農道や東海道が通っており、周辺には民家、酒蔵、寺院などの伝統的な建物も見受けられます。さらに、南に進むとタキイ種苗の研究農場や平松のウツクシマツ自生地といった自然も楽しむことができます。

バス路線

駅北口には「甲西駅北口」停留所があり、湖南市のコミュニティバスが発着しています。南口の停留所は、2022年のダイヤ改正以降デマンドタクシー専用となっています。かつては国道1号線沿いに「甲西中学校」停留所が存在しており、長距離路線のバスが発着していました。

その他の情報

今まで駅北側ロータリー内にはD51形蒸気機関車が静態保存されていましたが、駅周辺の整備に伴い、2008年に譲渡され、その後は別の施設で保存・展示されています。また、駅周辺は映画『線は、僕を描く』のロケ地としても利用され、映画に関連するイベントも行われました。

隣の駅

JR西日本の草津線における隣の駅は、三雲駅と石部駅です。

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