白元アース

白元アース株式会社について

白元アース株式会社は、日常生活をより豊かにする様々な製品を提供している総合日用品メーカーです。本社は東京都足立区に位置し、東証1部に上場しているアース製薬のグループ企業です。特に、防虫剤、脱臭剤、化粧品、殺虫剤に強みを持ち、広範な商品ラインナップを展開しています。

設立の経緯

同社は、経営破綻した白元の事業を引き継ぐ形で2014年に設立されました。白元は2014年5月29日に民事再生法を申請し、同年7月31日に東証1部上場のアース製薬がスポンサーに選ばれます。その後、アース製薬は白元からカイロ事業を除く全事業や関連会社の株式を譲り受ける契約を締結し、白元アースが設立されることとなりました。設立日は2014年8月5日で、白元からは9月1日付で全事業とともに従業員349名などが引き継がれました。

事業展開

白元アースは、特に親会社のアース製薬の販売手法を取り入れ、譲受した商品の販売力を高める戦略をとっています。また、一部の商品にはアース製薬の子会社と競合するものもありますが、生産体制自体は維持されています。2015年度には先代からの殺虫剤事業をアース製薬に集約する予定であり、2016年には子会社の株式会社マザーズを吸収合併しました。このことで販路の集約が進み、製造拠点の効率化にも寄与しました。

主力製品

白元アースの主な製品には、日用品の中でも衣類用防虫剤や消臭剤が特に人気です。例えば、1988年に発売された「ミセスロイド」は、衣類を守るための蒸散性ピレスロイド系防虫剤として業界内で広く知られています。最近では、さまざまな用途に合わせたパッケージデザインのリニューアルも進めており、顧客のニーズに応えています。また、除湿剤や殺虫剤においても多様な商品が揃っており、家庭内で使用される幅広い用途をカバーしています。

入浴剤やオーラルケア

入浴剤部門でも、白元アースは「HERSバスラボ」というブランドを立ち上げ、さまざまな香りの製品を展開しています。こうした取り組みは、親会社であるアース製薬の競合にもなり得るものですが、同時に市場での認知度向上にも寄与していると考えます。また、オーラルケア用品に関しても力度が高く、業界内でのシェアを拡大し続けています。

将来展望

2023年には旧白元から通算百周年を迎えることもあり、今後の展開に注目が集まります。事業のさらなる拡大と新商品の開発が期待されており、顧客ニーズへの迅速な対応が企業成長の鍵となります。白元アースは、今後も日用生活に欠かせない商品を提供し続け、顧客の信頼を獲得していくことでしょう。

企業文化と社会貢献

同社は、製品品質の向上のみならず、環境に配慮した製造工程や社会貢献活動にも力を入れています。コミュニティとの連携強化やSDGsへの積極的な取り組みも、今後の企業の姿勢として大変重要です。持続可能な社会作りに貢献することで、より一層のブランド価値向上を目指しています。

白元アース株式会社は、強い製品ラインナップとしっかりとした経営基盤をもっており、今後の成長が期待されます。

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