百々ヶ峰

百々ヶ峰（どどがみね）

百々ヶ峰は岐阜県岐阜市にある417.9mの山で、市内では最も高い位置にあります。長良川の北に位置し、金華山と向かい合う形でそびえ立ち、その丹羽の大山は多くの登山者に親しまれています。

概要

百々ヶ峰は長良川沿いの自然豊かなエリアにあり、「ながら川ふれあいの森」と呼ばれる広大な管理区域が整備されています。この森には四季を体験できる施設や遊び場所、キャンプ場が点在し、さまざまなレクリエーションを楽しむことが可能です。また、登山道は東海自然歩道を通じて、三田洞地区から長良古津地区にアクセスできます。

この山には、戦国時代の武将・百々綱家に関する歴史的な場所として「真福寺城」があったとされる場所も含まれています。百々という名は、水流が激しい場所や崩れやすい地形を指す説や、百々綱家との関連性があるとも言われていますが、その真偽は定かではありません。

地形図の記載

百々ヶ峰の位置に関する誤りは長い間続いていました。1923年に初めて発行された地形図には、当山とは別の位置にある339.0mの地点が「百々ヶ峯」と誤って記載されてしまいました。そのため、417.9mの本峰は無名のままとなり、「東峰」と呼ばれることが一般的でした。この誤記載は長らく訂正されず、観光ガイドや地名辞典でも影響を受け続けました。

しかし、2003年に市民から正名を求める声が上がり、古い地図や文献が市に寄せられました。これにより、2007年に岐阜市が国土地理院に訂正申請を行い、正式に百々ヶ峰という名称が戻される運びとなりました。この時、振り仮名も「とど」から「どど」に変更されました。

登山道

山頂には展望台が設置され、長良川や金華山、濃尾平野といった眺望が楽しめます。登山道は複数用意されており、アクセスに応じたルートを選ぶことができます。

登山ルート例

• - 三田洞弘法ルート：ながら川ふれあいの森からの道で、新旧の道が交差しています。
• - 松尾池ルート：松尾池を起点に、萩の滝を経由する多様な経路があります。
• - 松籟団地ルート：岡口谷を登り、尾根道を進む過程でロッククライミングも体験できます。
• - 西山団地ルート：登山者に向けた道が整備されていますが、定期的なメンテナンスが行われています。
• - 諏訪神社ルート：神社の参道から続く自然豊かなコースです。

近隣の施設

山周辺には白山展望台や長良川展望台があり、さらにマイクロ波中継施設も存在します。これらの施設は、登山の合間に訪れるスポットとして人気です。

環境問題

百々ヶ峰では2001年に山火事が発生し、真福寺山の一部が焼失しました。この事件を受けて、その後に桜の植樹が行われ、自然環境の復興が図られました。

校歌に歌われている学校

百々ヶ峰にちなむ校歌が存在する学校として、岐阜県立岐山高等学校、岐阜市立長良東小学校、岐阜市立岩野田小学校が挙げられます。


百々ヶ峰は、歴史と自然が調和した岐阜市の宝です。美しい風景とともに、登山だけでなく周辺散策を楽しむ場としても、多くの人々に愛されています。

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