百合ヶ丘駅

百合ヶ丘駅の概要

百合ヶ丘駅は、神奈川県川崎市麻生区百合丘一丁目に位置する、小田急電鉄小田原線の駅です。駅番号はOH 22で、周辺はかつて田畑が広がる丘陵地でしたが、団地開発によって住宅地へと変貌を遂げました。現在では、駅周辺は生活に必要な施設が整い、多くの人々が利用する駅となっています。

歴史

百合ヶ丘駅は、1960年（昭和35年）に、百合丘第一団地の入居開始に合わせて開業しました。当時は、各駅停車、準急、通勤準急が停車する駅として機能していました。新百合ヶ丘駅が開業するまでは、比較的整備された駅前広場を有していたため、川崎市の拠点として急行停車や地下鉄駅開設の要望が提出されることもありました。また、1978年には、当駅を含む3駅を通過する「スキップ準急」が一時的に設定されましたが、1990年には廃止され、準急が全列車停車するようになりました。その後、2004年には区間準急、2018年には通勤準急が新たに停車するようになり、利用者の利便性は向上しています。

駅名の由来

駅名の由来は、駅の近くに位置する百合丘団地にちなんでいます。団地の名前は、かつてこの地域に多く自生していた「山百合」に由来するとされています。また、団地の開墾には多くの地主が協力したことから、「百人が力を合わせた」という意味も込められているという説もあります。

駅構造

百合ヶ丘駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。線路は掘割部にあり、橋上駅舎が設けられています。南口側は駅舎と駅前広場が直結しており、利便性が高い構造となっています。駅の建設当初は、待避線スペースが確保され、将来的な島式ホーム2面4線化も想定されていました。2006年にはエレベーターが設置され、バリアフリー化が図られました。また、2012年には行先案内表示器が新設され、利用者の利便性が向上しました。

のりば

利用状況

2022年度の1日平均乗降人員は19,802人で、小田急電鉄の全70駅中45位となっています。近年は、乗降人員が安定しており、地域住民の重要な交通手段としての役割を果たしています。

駅周辺

駅周辺には、川崎市麻生消防署百合丘出張所、百合ヶ丘駅前郵便局、サンラフレ百合ヶ丘（旧百合丘第一団地）、百合ヶ丘みずき街（旧百合丘第二団地）などの公共施設や住宅団地があります。また、弘法の松や高石神社といった歴史的なスポットも点在しています。商業施設としては、小田急マルシェ、ゆりストア百合丘本店（改装のため休業中）、スーパー三和、ザ・ダイソー三和百合ヶ丘店、川崎信用金庫百合ヶ丘支店などがあります。

バス路線

小田急バスが、登戸営業所と新百合ヶ丘営業所により運行されています。

百合ヶ丘駅入口

淵24系統：淵野辺駅北口行、登戸行 （神奈川中央交通東）※土曜の朝1本のみ
系統なし：新百合ヶ丘駅行、高石経由 生田折返場行 ※入・出庫路線

百合ヶ丘駅

1番乗り場
百02系統：新百合ヶ丘駅、大谷行 ※大谷行は夜間の一部のみ

2番乗り場
百01系統：西長沢経由聖マリアンナ医科大学行

3番乗り場
系統なし：高石経由生田折返場行 ※入庫路線
山ゆり号 - 高石団地循環

以前、3番乗り場から発着していた百03・百04系統は、2013年6月2日に廃止されました。

隣の駅

小田急電鉄 小田原線

快速急行・通勤急行・急行：通過
通勤準急・準急・各駅停車（通勤準急は平日朝上りのみ、準急は平日夜下りのみ）

読売ランド前駅 (OH 21) - 百合ヶ丘駅 (OH 22) - 新百合ヶ丘駅 (OH 23)

その他の情報

駅の所在地：神奈川県川崎市麻生区百合丘一丁目
駅番号：OH 22
* 外部リンク：小田急電鉄 百合ヶ丘駅

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