淵野辺駅

淵野辺駅の概要

淵野辺駅（ふちのべえき）は、神奈川県相模原市中央区淵野辺三丁目に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）横浜線の駅です。駅番号はJH 25で、東神奈川駅から発車する系統や、横浜駅経由で根岸線に直通する列車が停まります。

歴史

淵野辺駅は1908年9月23日に、横浜鉄道の東神奈川駅と八王子駅間の開通とともに開業しました。初めは国有鉄道の一部として管理され、1917年には国有化されて横浜線の駅となります。その後、1979年には貨物取扱が廃止され、1987年には国鉄の分割民営化に伴いJR東日本に移行しました。

駅舎は多くの変遷を経て、2001年にはICカード「Suica」の利用が可能になり、最新の駅舎リニューアルが行われました。また、発車メロディも2014年にゴダイゴの『銀河鉄道999』に変更され、地域の名所となっています。2021年にはスマートホームドアの使用を開始し、利便性が向上しています。

駅構造

淵野辺駅は島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を持っています。駅管理はJR東日本ステーションサービスが行っており、自動券売機や指定席券売機、多機能券売機が設置されています。改札階とホーム階にはエスカレーターやエレベーターがあり、利用者の利便性が配慮されています。

かつては貨物扱いが行われていたものの、現在はその役割は廃止され、駅周辺は商業地域として発展してきました。古くからの利用が続いたため、北口側にはかつての貨物施設が利用された形で大学キャンパスなどが建設されています。

利用状況

2023年度のデータによれば、1日平均乗車人員は34,569人に達し、横浜線の快速通過駅では最多の利用客数を誇っています。1975年度以降の乗車人員の推移から、その利用の多さが伺えます。

駅周辺の発展

駅周辺は開業以来活発な発展を遂げてきました。開業当初は北口側に駅舎が設けられ、周辺には集落が点在していましたが、南口側は1940年代以降の土地区画整理により、徐々に市街化が進行しました。特に1960年代以降、東京や横浜のベッドタウン化が進み、南口からのアクセスも便利になることで、発展が加速しました。

また、駅周辺には多くの大学や高校があり、教育機関へのアクセスも良好です。2001年には最寄り駅として日大三高と桜美林高が揃って春の甲子園に出場したことでも大きな話題となりました。

バス交通

淵野辺駅は北口と南口にバスターミナルを有し、神奈川中央交通などの路線バスが発着しています。これにより、周辺地域へのアクセスが一層便利になっており、地元住民や学生にとって重要な交通拠点となっています。

このように、淵野辺駅は地元の交通網において中心的な役割を果たし、歴史とともに進化し続けている駅と言えるでしょう。

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