矢田耕司

矢田耕司 (やだ こうじ) のプロフィール

矢田耕司は、1933年4月15日に東京都で生まれ、2014年5月1日に亡くなるまで日本の声優・俳優として活躍していました。彼の本名は矢田弘二で、青二プロダクションに長年所属していました。特にアニメや紅白歌合戦をはじめとする多くの作品において、その独特な声質と表現力で多くのファンを魅了しました。

経歴

矢田は麻布高等学校を卒業後、1942年から1945年にかけてNHKで子役としてデビューしました。彼のキャリアは1954年12月に劇団青い実の会を結成し、1959年まで活動したことで本格的に始まります。その後、タレントエージェントを経て1961年にテアトル・エコーに入団し、本格的な声優活動にシフトしました。また、青二プロダクションの設立にも参画し、晩年までそのメンバーとして活動を続けました。

彼は2014年5月1日に埼玉県富士見市の病院で慢性腎不全によって81歳で逝去しました。その後、5月19日には文化放送の『青山二丁目劇場』で追悼番組が放送され、矢田自身が高く評価した『ひび割れたフルムーン』が取り上げられました。

声の特徴と私生活

矢田の声は、「暖かくムーディーなハイバリトン」と形容され、その音域はG-Cに間にあります。彼の独特なカン高い声は、アニメ『聖闘士星矢』において老師役の天秤座の童虎として親しまれました。面白いことに、彼は犬を飼っていて、その犬の顔が童虎に似ていたため、「お前の役をやってくるぞ」といってスタジオに向かうこともあったそうです。また、趣味としてゴルフ、野球、へら鮒釣りなどを楽しむ一面もありました。

代表的な出演作品

矢田の職業人生は非常に多岐にわたりTVアニメ、劇場アニメ、OVA、ゲーム、ドラマCDなど多くのメディアでその才能を発揮しました。彼が参加した主なアニメ作品には以下のようなものがあります。

• - 1965年: 『宇宙エース』、『鉄腕アトム』
• - 1970年: 『あしたのジョー』、『アタックNo.1』
• - 1986年: 『聖闘士星矢』の老師役
• - 1991年 - 2003年: 『ちびまる子ちゃん』のラーメン屋の主人
• - 2000年 - 2010年: 『ONE PIECE』におけるゼフ役

後任

彼の死後は、数多くの作品で彼が担当した役柄が後任の声優によって引き継がれました。その影響力の大きさを考慮すると、彼が声優業界に与えた貢献が強く感じられます。

まとめ

矢田耕司は、その豊かな人生を通じて数多くの名作に出演し、「声」で人々を楽しませることに尽力した日本の声優界の大黒柱でした。彼の作品は、多くのファンの記憶に刻まれ、今なお色あせることなく愛され続けています。後世にその才能を伝える彼の功績を思うと、彼の存在は決して忘れられることはないでしょう。

もう一度検索