石川禅

石川 禅 (いしかわ ぜん)

石川禅は、1964年6月22日生まれの日本の俳優であり、声優としても活躍しています。主に舞台やミュージカルでの活動が中心であり、特に日本の名作ミュージカルに多く出演しています。出身地は新潟県で、現在はホリプロ・ブッキング・エージェンシーに所属しています。身長177.5cm、体重70kg、血液型はA型で、普通自動車運転免許も所有しています。

略歴

石川は、高校卒業後に多摩芸術学園演劇科に進み、演劇についての学びを深めました。さらに、文学座附属演劇研究所及び劇団青年座研究所での研鑽を経て、1988年4月に劇団青年座の準劇団員として正式に俳優活動を開始しました。1990年には正劇団員に昇格し、1992年から1993年にかけて東京・帝国劇場で上演されたミュージカル『ミス・サイゴン』にシュルツ大尉役で出演。これにより、ミュージカル俳優としてのキャリアが広がったのが彼の転機となります。

その後、1995年に『回転木馬』で主演のビリー・ビグロウ役を演じ、1994年から出演していた『レ・ミゼラブル』では、マリウス役を多くの公演で演じ、更にスペシャルキャストとしても活躍しました。これらの役柄を通じて、彼は高い評価を受けることになります。特に、2007年の『レ・ミゼラブル』20周年記念キャスト公演において、全213公演のうち通常公演でジャベール役を演じつつ、同時にマリウス役も担当するという難しい挑戦を果たしました。

声優活動

石川は声優としても著名であり、洋画やアニメの吹替えを多く手掛けています。例えば、アニメ映画『アナスタシア』では主人公アーニャの恋人ディミトリ役を演じ、その際には劇中歌の吹替えも行いました。また、映画『ファンタスティック・フォー』シリーズでは、Mr.ファンタスティックことリード・リチャーズ役の吹替えを担当し、キャラクターの魅力を語る俳優としても広く知られています。

人物像

彼は生粋の新劇育ちであり、一般的な日本のミュージカル俳優とは異なり、現代の舞台における多彩な役柄にチャレンジしてきました。本名を捨て、23歳の時に石川禅という芸名で俳優活動を開始。青年座での受賞歴もあり、外部出演を経て多くのキャリアを築いていきました。

石川自身の役者としての原点は、幼少期に教会での聖歌やクリスマス会の劇発表から始まったと言います。音楽や舞台芸術に対する情熱があり、特に中高時代からは放送部に所属し、これが後の声優活動に繋がります。彼の初観劇は、17歳の時に市村正親主演の舞台であり、後に自らも舞台に立つことになります。

近年の活動

近年では、ミュージカル『エリザベート』や『ダンス・オブ・ヴァンパイア』など、様々なミュージカルに出演を続けています。また、2023年には『ダーウィン・ヤング 悪の起源』や『アナスタシア』といった作品に出演し、その活動は幅広いです。声優としても引き続き活動しており、子供向けのものから大人向けのものまで多様なジャンルに挑戦しています。

もう一度検索