磁気研究所

株式会社磁気研究所（Magnetic Laboratories Co.,Ltd）は、東京都千代田区に本社を構える、パソコン部品および周辺機器の製造販売を行う企業です。通称「磁気研」として親しまれ、記録メディアの専門メーカーとして、その名を知られています。

1979年の創業以来、記録メディアの製造・販売を専門としており、特に秋葉原電気街に位置する本社1階の店舗「MAG-LAB」は、記録メディアの聖地として、長年多くの人々に愛されてきました。

記録メディアの歴史と共に歩む

創業当初はフロッピーディスクが主力製品でしたが、時代とともにその主力製品は変化してきました。8インチフロッピーディスクを日本で初めて販売した企業としても知られています。現在では、SDカードやUSBメモリなどのフラッシュメモリ製品を主力とし、「HIDISC」ブランドで展開しています。しかしながら、過去の記録メディアへの情熱は衰えることなく、8インチフロッピーディスク、オープンリールテープ、ZIPといった歴史的なメディアも大量に在庫し、実店舗やオンラインストアで販売しています。そのため、製造中止から何十年も経過した記録メディアでも、新品同様の状態で手に入れることが可能です。まさに記録メディアの博物館といえるでしょう。

多彩な製品ラインナップ

自社ブランドの記録メディア以外にも、台湾KINGMAX社や米国マイクロン・テクノロジ社の代理店として、フラッシュメモリやDRAMなどの半導体メモリも販売しています。さらに、モバイルバッテリーやスマートバンドといった各種ガジェットも取り扱い、時代に合わせた多様な製品を提供しています。

「MAG-LAB」と「HIDISC」

同社は「MAG-LAB」と「HIDISC」という2つのブランドを展開しています。「MAG-LAB」は、秋葉原の店舗名としても知られており、記録メディアの専門商社としての側面を象徴しています。一方、「HIDISC」は、SDカードやUSBメモリ、LED電球やケーブルなど、磁気研究所が扱う製品全般に使用されています。一部の製品では、「MAG-LAB」のロゴマークも併用されています。

コーポレートマーク

2005年には、松下進氏によるコーポレートマークを策定しました。このマークは、創業者である斉藤代表の時空を超えたユートピア観を表現したものです。このマークは、同社の製品パッケージやウェブサイトなど、様々な場所で目にすることができます。

品質へのこだわり

同社は、品質にも強いこだわりを持っています。社内には記録メディアのチェック体制があり、「太鼓の達人」などのアーケードゲームで使用されるSSDも、入念に選別を行っています。また、かつて光学メディア事業から撤退した太陽誘電の設備を譲り受け、DVD-R/CDメディア「TYシリーズ」の販売を開始しました。製造は台湾の企業に委託されていますが、品質にこだわり、「日本製品質」を謳っています。

カセットテープへの情熱

2020年にはカセットテープ製造から撤退した東京電化の設備を譲り受け、2021年には水戸工場にてオーディオ用カセットテープの国内製造を開始しました。現在では、マクセルと並んでカセットテープの製造を行う、数少ない日本メーカーとなっています。生テープの販売に加え、楽曲をカセットでリリースしたいアーティスト向けにプレスサービスも行っています。

百円ショップとの連携

2023年現在、同社はSDカードやUSBメモリをダイソーやキャンドゥなどの百円ショップに卸しており、全国的に製品を展開しています。これにより、手軽に高品質な記録メディアを手に入れることが可能になりました。

株式会社磁気研究所のこれから

株式会社磁気研究所は、記録メディアの歴史と共に歩み、変化を恐れず、新たな挑戦を続けています。過去の遺産を大切にしつつ、未来を見据えた製品開発を行う同社の今後の活躍に目が離せません。

主な製品:

フラッシュメモリ
記録メディア（コンパクトカセット、CD-Rなど）
モバイルバッテリー
ガジェット
トナー

事業所:

本社（東京都千代田区）
大阪支社（大阪市中央区）
福岡営業所（福岡市中央区）
デュプリケーションセンター（東京都台東区）
物流センター（東京都江東区）

関連項目:

半導体メモリ
フラッシュメモリ
記録メディア
ガジェット
KINGMAX

外部リンク:

株式会社磁気研究所

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