神恵内村

北海道西部の漁村、神恵内村

神恵内村（かもえないむら）は、北海道後志総合振興局管内、古宇郡に位置する村です。積丹半島の西側に位置し、日本海に面しています。村の名前はアイヌ語の「カムイナイ」（神の沢）に由来します。漁業を中心に発展してきた歴史を持ち、豊かな自然と海の幸に恵まれた地域です。

地理

積丹半島の西側に位置し、山々と河川に囲まれた地形です。主な山として、滝ノ沢山、天狗岳、当丸山、両古美山、ポンネアンチシ山、珊内山、大天狗山などがあります。河川は、古宇川、キナウシ川、珊内川、オネナイ川、オブガル石川、ノット川、大森川、二ノ目川などが流れています。

気候は、ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に属します。日本海に面しているため、冬の冷え込みは北海道内では比較的弱く、温暖な地域です。

歴史

1594年頃から和人がニシン漁を行っており、江戸時代後期から昭和戦前期にかけて、ニシン漁が地域の基幹産業でした。1906年（明治39年）に神恵内村、赤石村、珊内村が合併し、現在の村域となりました。2020年11月には原子力発電環境整備機構（NUMO）による高レベル放射性廃棄物の最終処分地選定に向けた「文献調査」が開始されました。2021年5月には、村役場庁舎が移転し、供用が開始されています。

行政と地域

村長は高橋昌幸氏です。村議会は定数8人です。村内は、大字神恵内村、大字赤石村、大字珊内村の3つに分かれています。大字神恵内村には、「横澗」「ツボ石」「大川」「川向」「山ノ上」「トラセ」「浜中」「長屋の沢」などの小字があり、大字赤石村には「大森」、大字珊内村には「川白」「ヲネナイ」に定住者がいます。

経済

漁業が主な産業で、ウニ、ホタテ、アワビ、ヤリイカ、ホッケ、アンコウなどが水揚げされます。古宇郡漁業協同組合が村内に支所を置いています。郵便局は神恵内郵便局があり、その他の金融機関はありません。宅配便は、ヤマト運輸、佐川急便、日本通運が利用可能です。

公共機関

警察は岩内警察署神恵内駐在所、消防は岩内・寿都地方消防組合神恵内支署が管轄しています。

人口

2012年12月には人口が1000人を割り込みました。北海道内では音威子府村に次いで2番目に人口が少ない自治体となっています。

教育

村内には神恵内村立神恵内小学校と神恵内村立神恵内中学校があります。過去には、赤石小学校、珊内小中学校、川白小中学校、安内小学校がありましたが、現在はすべて閉校しています。

交通

村内には鉄道は走っておらず、最寄りの駅はJR北海道函館本線の小沢駅です。バスは岩宇地域公共交通活性化協議会が運行する岩宇地域海岸線「しおかぜライン」が利用できます。道路は国道229号と北海道道998号古平神恵内線が主要な道路です。道の駅「オスコイ!かもえない」があります。

通信

市外局番は0135（岩内MA地域）で、市内局番は神恵内中心部、赤石村で66、76、珊内村で77です。携帯電話は、珊内村の一部で通じにくい場合があります。2007年6月にはフレッツ・ADSLが開通し、ブロードバンドが利用可能になりました。

観光

神恵内青少年旅行村キャンプ場や珊内ぬくもり温泉があります。過去には神恵内温泉 リフレッシュプラザ温泉998がありましたが、機材故障のため閉館しました。あんない展望公園や神恵内2000年の森公園/神恵内2000年の森公園などの公園もあります。

出身者

小林傭佶氏、高橋昌幸氏（神恵内村長）、田中正浩氏（調理師、政治家）、若山象風氏（書道家）などがいます。



この文章は、神恵内村の概要、地理、歴史、行政、産業、教育、交通、通信、観光など、多岐にわたる情報を網羅的に記述したものです。村の生活や歴史的背景についても理解を深めることができるでしょう。

もう一度検索