祥伝社

株式会社祥伝社について



株式会社祥伝社(しょうでんしゃ)は、日本を代表する総合出版社の一つで、著名な一ツ橋グループに属しています。祥伝社は、多様なジャンルの書籍を手がけており、文芸新書「ノン・ノベル」、ノンフィクション文庫「黄金文庫」、祥伝社新書などを通じて豊富な知識やエンターテインメントを提供しています。また、人気小説誌『小説NON』を出版し、幅広い読者から支持を集めています。さらに、月刊女性漫画雑誌『FEEL YOUNG』やかつての女子中高生向けファッション雑誌『Zipper』など、様々な雑誌も刊行してきました。

会社の歴史



祥伝社は1970年11月5日に阿佐ヶ谷で創業されました。創業者の中には、元小学館の佐々部承象、元光文社の黒崎勇、伊賀弘三良、櫻井秀勲、藤岡俊夫氏などがいることが特徴です。設立当初は、スピード感のある書籍の発行で「ノン・ブック」と称される新書サイズのシリーズがベストセラーを生み出し、その後1973年には「ノン・ノベル」シリーズが登場し、新書ブームの火付け役となりました。また、1985年には「ノン・ポシェット」文庫シリーズが発刊され、2000年には「祥伝社黄金文庫」が、2005年には「祥伝社新書」が導入されました。

特に、1971年に創刊された女性向け雑誌『微笑』は、性に関するトピックを取り扱う初の試みの一つとして、多くの読者に影響を与えました。1986年には、ストリートファッションをテーマにしたファッション雑誌『BOON』が創刊され、多様なスタイルの提案が評価されました。1989年の『FEEL YOUNG』創刊後は、当社の漫画誌の中でも特に人気のあるシリーズの一つとなり、その後の単行本レーベル「フィールコミックス」も人気を博しています。

また、1993年に創刊された『Zipper』は、女子中高生をターゲットにしたファッション誌として注目を集めましたが、2017年には休刊となりました。続いて2004年に創刊された『からだにいいこと』も、ライフスタイルや健康に関する情報を提供し、多くに支持を受けました。また、この雑誌2020年に復刊され、新たなスタートを切りました。

現在の刊行物



祥伝社は、現在も多くの雑誌を発行しており、定期刊行物としては、毎月22日に発売される小説誌『小説NON』や、毎月8日に発刊される『FEEL YOUNG』があります。また、2010年にスタートしたコミックアンソロジー『onBLUE』も、その多様な作品群で人気を集めています。

休廃刊した雑誌とレーベル



過去には数多くの特色ある雑誌やレーベルが存在しましたが、いくつかは休廃刊となりました。中でも、1996年に休刊となった『微笑』や、2008年に休刊に至った『BOON』は、その時代の文化を反映した重要なタイトルでした。さらに、主婦向けのライフファッション雑誌『nina's』も休止状態にあります。その他のコミックレーベルや文庫も、いくつかのシリーズがライフサイクルを経て消えていきました。

人気の出版物



祥伝社は、数多くのベストセラーや話題作を刊行しており、1970年代から2000年代にかけて、様々なジャンルの著者たちとともに多くの著作を世に送り出しました。中には、受賞歴のある作品や、多くの読者に感銘を与えた作品も多様に存在しています。特に、文学賞受賞作品の中には、直木賞や三島由紀夫賞を受賞したものが含まれ、出版界における存在感も際立っています。このように、株式会社祥伝社は日本の出版業界において欠かせない存在として、今後もさらなる展開が期待されます。

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