私市駅

私市駅について

私市駅（きさいちえき）は、大阪府交野市に位置する京阪電気鉄道の交野線の終着駅です。この駅は難読駅名としても知られ、地元の交通の重要な拠点となっています。駅番号はKH67です。

歴史

私市駅は1929年7月10日に開業し、当初は信貴生駒電鉄枚方線の終着駅でした。その後1939年には交野電気鉄道に譲渡され、1945年には会社合併により京阪神急行電鉄の一部となりました。1949年には経営形態が変わり、現在の京阪電気鉄道に組み込まれています。1979年には新しい駅舎が完成し、1992年には複線化が行われました。さらに、この駅は2002年に「近畿の駅百選」に選出されています。

駅構造

私市駅は、相対式ホーム2面2線を擁する地上駅であり、特徴的な三角屋根の駅舎があります。改札口は1か所のみで、車椅子利用者向けのスロープも設置されています。ホーム上のトイレは2番線の近くに位置しており、駅周辺の地割には生駒方面への延伸計画の名残が見受けられます。

駅の利用状況

2019年度のデータによれば、特定日における1日の乗降人員は3,121人となり、京阪線系統では最も少ない利用者数を記録しています。私市駅からの列車は交野線内のみの運行で、京阪本線との接続は終点の枚方市駅で行う必要があります。

駅周辺の環境

私市駅は、北側に土生川、南側に尺治川という2つの川に囲まれています。この川は駅の南西で天野川と合流し、駅周辺は住宅街が広がっていますが、南側や東側には山々が盛り上がっています。駅から西に進むと植物園や総合病院（星田南病院）へ、南に向かうと小学校やほしだの森（大阪府民の森）に、東へは獅子窟寺やくろんどの森といった名所にアクセスできます。

バス路線について

2023年12月時点では、私市駅周辺のバス路線は設定されておらず、以前は京阪バスの停留所が存在したものの、2023年に廃止されました。また、過去には奈良交通の路線もあったものの、早期に運行終了となっています。

七夕伝説

私市駅は七夕伝説に関連した列車の運行でも知られています。2003年秋のダイヤ改正から、京阪本線との直通列車が運転されるようになり、特急「おりひめ」と準急「ひこぼし」という名前が付けられました。毎年過去には7月7日に両列車が並ぶイベントが行われ、地域の注目を集めていましたが、近年はその運行が見られなくなっています。

隣接駅

私市駅の隣接駅は河内森駅（KH66）であり、交野線における重要な交通地点として機能しています。駅を利用する際には周辺施設や観光名所にもぜひ訪れてみてください。

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