稲尾駅

稲尾駅：大糸線の小さな駅

長野県大町市平稲尾に位置する稲尾駅は、東日本旅客鉄道（JR東日本）大糸線沿線にある小さな駅です。駅番号は20番。地域住民の強い要望によって開業した歴史を持ちます。

開業から現在まで

1960年7月20日、国鉄大糸線の駅として開業しました。開業当初から無人駅として旅客のみの取り扱いでした。その後、1987年4月の国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となりました。

2014年には、長野県神城断層地震の影響を受け、大糸線の運行に大きな影響が出ました。信濃大町駅から糸魚川駅間が運休となり、稲尾駅も利用停止となりました。その後、段階的に運転が再開され、同年12月7日には大糸線全線の運行が復旧しました。

駅の構造と利用状況

稲尾駅は、地上駅で単式ホーム1面1線のシンプルな構造です。ホームの有効長は3両分しかないため、4両編成の列車が停車する際には、1両が駅端の踏切にはみ出すことになります。信濃大町駅の管理下にあり、無人駅として運営されています。

利用客数は非常に少なく、近年は年間平均乗車人員が10人を下回る状況が続いています。具体的なデータは公開されていませんが、過去の統計資料からは、年間を通して乗降客が少ないことがわかります。

駅周辺とアクセス

駅周辺は比較的静かな環境です。すぐそばには踏切があり、12月から3月までの冬季は積雪のため通行止めとなります。交通手段としては、国道148号が近くを通っており、大町市民バスも利用可能です。バス停名は「稲尾」です。

また、徒歩圏内には下諏訪神社があります。この神社は、八坂刀売命と建御名方命を祀る由緒ある神社です。木崎湖も比較的近い距離に位置し、自然豊かな環境に囲まれた駅と言えます。

隣の駅

稲尾駅の隣の駅は、下り方面が信濃木崎駅、上り方面が海ノ口駅です。快速列車は稲尾駅を通過するため、利用する際には普通列車のダイヤを確認する必要があります。

まとめ

稲尾駅は、利用客の少ない小さな駅ですが、地域住民にとって重要な役割を果たしています。静かな環境と自然豊かな周辺環境は、のどかな雰囲気を求める人々にとって魅力的な場所と言えるでしょう。ただし、冬季の踏切通行止めや、本数が少ない列車の運行状況には注意が必要です。

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