糸魚川駅

糸魚川駅：北陸新幹線と日本海の交差点

糸魚川駅は、新潟県糸魚川市大町一丁目に位置し、西日本旅客鉄道（JR西日本）、えちごトキめき鉄道、日本貨物鉄道（JR貨物）が乗り入れる駅です。糸魚川市の中心駅であり、えちごトキめき鉄道とJR西日本金沢支社大糸線の運行拠点となっています。

概要

新潟県の西部に位置する糸魚川駅は、北陸新幹線が開通したことで、県内唯一のJR西日本の有人駅となりました。駅は海岸沿いにあり、新幹線車窓からは美しい日本海を望むことができます。

乗り入れ路線

JR西日本：北陸新幹線、大糸線
えちごトキめき鉄道：日本海ひすいライン
JR貨物：日本海ひすいライン（第二種鉄道事業）

日本海ひすいラインは、元々北陸本線の一部でしたが、2015年の北陸新幹線延伸開業に伴い、えちごトキめき鉄道に移管されました。これにより、在来線構内はえちごトキめき鉄道の管轄となっています。

歴史

糸魚川駅は、1912年に国有鉄道信越線の終着駅として開業しました。その後、北陸本線への編入、大糸線の開業などを経て、地域の交通拠点としての役割を担ってきました。新幹線開業と北陸本線の移管を経て、現在はJR西日本で新潟県内唯一の有人駅となっています。

1912年：国有鉄道信越線 延伸開業、終着駅として開設
1913年：北陸本線 青海駅 - 当駅間延伸開業。途中駅となる
1932年：大火により初代駅舎焼失
1934年：大糸北線 開業
1957年：大糸線が全通。3代目新駅舎の運用を開始
1966年：特急『はくたか』の停車が実現
1987年：国鉄分割民営化により、JR西日本・JR貨物の駅となる
2015年：北陸新幹線延伸開業。えちごトキめき鉄道に移管
2016年：駅の北側一帯で大規模火災が発生

駅構造

新幹線駅舎は高架構造で、ホーム全体がスノーシェルターで覆われています。在来線は地上駅で、えちごトキめき鉄道が管理しています。駅舎は、糸魚川市の風景をモチーフに設計されており、北側の日本海口は雁木造と町屋をイメージした和風のデザイン、南側のアルプス口は日本海と北アルプスをイメージしたデザインとなっています。

新幹線：相対式ホーム2面2線、ホームドア設置
在来線：単式ホーム1面1線、島式ホーム1面3線

駅舎には、観光案内所や鉄道保存展示施設などを備えた複合型交流施設「糸魚川ジオステーション ジオパル」が併設されています。

ご当地メロディー

かつては、発車メロディとして相馬御風作詞の曲が使用されていました。季節ごとに『春よ来い』、『ふるさと』、『夏の雲』、『カチューシャの唄』が使用され、親しまれていました。

レンガ車庫

駅南側には、かつてレンガ造りの車庫がありました。老朽化のため解体されましたが、一部はモニュメントとして駅前広場に復元されています。

貨物取扱

JR貨物の駅は現在、車扱貨物の臨時取扱駅となっています。かつては、明星セメントへの専用線がありましたが、2003年に廃止されました。

利用状況

2022年度の糸魚川駅全体の1日平均乗車人員は914人です。北陸新幹線の利用も増加しており、地域間の交流に貢献しています。

駅周辺

駅周辺は糸魚川市の中心部であり、市街地が広がっています。駅前には、観光物産センターやホテルなどがあります。また、駅から徒歩圏内には、糸魚川海水浴場や相馬御風旧宅などの観光スポットもあります。2016年の糸魚川市大規模火災の焼失地域には、駅北広場「キターレ」や市民公園が整備されています。

糸魚川駅は、北陸新幹線と在来線が接続する交通の要衝であり、観光拠点としても重要な役割を担っています。

もう一度検索