稲野駅

稲野駅について

稲野駅（いなのえき）は、兵庫県伊丹市稲野町一丁目に位置し、阪急電鉄伊丹線の重要な駅として機能しています。駅番号はHK-18で、開業前は「伊丹口」という仮の駅名が付けられていました。

歴史

稲野駅は1921年5月10日に開業しました。当初は阪神急行電鉄により塚口駅と伊丹駅間に新設された駅でした。1995年には阪神・淡路大震災の影響を受け、全線が運休しましたが、1月21日には塚口駅から新伊丹駅間が復旧されました。さらに2013年12月21日には駅ナンバリングが導入され、利便性が向上しました。

駅構造

稲野駅は、相対式ホームを持つ地上の駅で、2面2線の構造になっています。また、分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類されています。駅舎と改札口は南端に位置しており、ホーム間の連絡は跨線橋がないため、踏切を利用して移動します。1980年代までは構内踏切も存在していましたが、阪急電鉄の方針により撤去され、現在利用者は駅員に連絡して出場手続きをする必要があります。

トイレは伊丹方面ホームの改札口近くにあり、塚口方面ホームには待合室と自動販売機が設置されています。2007年には、両ホームの改札口付近にスロープとトイレの改装工事が行われました。

利用状況

2021年の稲野駅の1日の平均乗降人員は約5,817人であり、「伊丹市統計書」に基づく最近の乗降人員データが示されています。この数字は駅の重要性を示すものです。

駅周辺

駅が開設された当初は周囲に人家が少なかったものの、1925年には阪急による住宅地「稲野住宅地」が整備され、以降、地域住民が増加し、現在では静かな住宅地に変わりました。駅の西口には小さなロータリーがあり、その奥には公園が広がっています。また、ロータリー周辺には個人商店が立ち並ぶ『いなの商店街』があり、地域の生活に密着した雰囲気を醸し出しています。

駅周辺には駅利用者向けの駐輪場があり、かつてはホーム近くに売店もありましたが、撤退され現在は自動販売機が配置されています。バスについては駅前に停留所がなく、最寄の停留所までおよそ150メートル移動する必要があります。また、伊丹側では山陽新幹線の高架橋と交差しています。

アクセスの良さ

周辺には、グンゼタウンセンターや兵庫県立尼崎稲園高等学校、各種店舗や金融機関などが点在しています。伊丹市立図書館や生涯学習センターも近く、地域の文化的な拠点としても役立っています。駅から少し足を延ばせば、御願塚古墳や様々な商業施設が利用可能で、訪れる人々に便利なアクセスを提供しています。

隣接駅

稲野駅の隣には、阪急電鉄伊丹線の塚口駅と新伊丹駅があります。これにより、地域の交通網も充実しており、乗換にも便利です。


以上が稲野駅の概要です。この駅は地域の交通の要所であり、周辺環境と相まって多くの人々に利用されています。

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