立場駅

立場駅

立場駅（たてばえき）は、神奈川県横浜市泉区中田西一丁目に位置する、横浜市営地下鉄ブルーライン（1号線）の駅です。駅番号はB03が付与されています。

概要

この駅は、横浜市泉区における交通の要衝であり、神奈川県道22号横浜伊勢原線（長後街道）と神奈川県道402号阿久和鎌倉線（かまくら道）が交差する立場交差点に面して設置されています。

地下鉄が開業する以前は、この地に神奈川中央交通戸塚営業所が置かれており、その跡地には現在の立場駅の駅舎や立場ターミナル、そしてイトーヨーカドー立場店などが建設されました。

駅舎のデザインコンセプトは、「交通の結節点としてのダイナミズムと、地域を核とした賑わい」の創出であり、「活気あふれる街を演出する開放的な駅」を目指しています。デザインには自然環境との調和が意識され、水、緑、土の色が基調として用いられています。外観は、規則的に並ぶ円柱と柔らかな曲線を描くひさしによって、玄関口としての印象と共にシンプルかつ品格のある佇まいを表現しています。

駅のコンコースは、改札周辺の天井を高くすることで空間的な広がりを持たせています。柱は樹木の幹を模したデザインが採用され、床のタイルは方形の模様貼りが施されており、これらの要素が空間全体に躍動感を与えています。

プラットホームは地下2階にありますが、地下空間特有の圧迫感を軽減するため、中央部が屋形船のような高い形状となっています。また、照明の反射効果を巧みに利用することで、空間がより明るく感じられるように設計されています。改札内には、ルイ・フランセン（Louis Fransen）制作による陶板のパブリックアート「JOY OF LIFE」が設置されており、利用者の目を楽しませています。

歴史

1999年（平成11年）8月29日 - 駅が開業しました。
2004年（平成16年）12月1日 - 京王設備サービスへの業務委託駅となりました。
2007年（平成19年）9月1日 - ホームドアの使用が始まりました。
2012年（平成24年）5月1日 - docomo Wi-Fiによる公衆無線LANサービスが開始されました。
2015年（平成27年）7月18日 - ダイヤ改正に伴い運転を開始した快速列車の停車駅に設定されました（ただし、戸塚駅から湘南台方面へ向かう快速は、当駅を含め各駅に停車します）。

駅名の由来

駅名は、古くから長後街道沿いに存在した「立場」に由来しています。立場とは、かつて旅人が休息するための休憩所や茶屋などが集まる場所を指しました。

駅構造

立場駅は、島式ホーム1面2線を有する地下駅です。地下にホームがありますが、地上には比較的大きな駅舎が設けられています。改札口は一箇所のみですが、券売機と改札機は長後街道側とバスターミナル・かまくら道側でL字型に配置されています。ホームは地下2階にあります。地上階から地下2階のホームまで通じるエレベーターが1基設置されています。

のりば

※上表の路線名は、旅客案内上の名称（愛称）に基づいています。

利用状況

2023年度（令和5年度）における1日平均の乗降人員は20,077人でした（乗車人員：9,945人、降車人員：10,132人）。開業以来、乗降・乗車人員は年度ごとに推移しています。

駅周辺

駅は長後街道とかまくら道の交差点に位置しており、特に南口側には神奈川中央交通のバスターミナルが整備されています。駅周辺の長後街道沿いにはロードサイド型の郊外型店舗が並び、駅に隣接するイトーヨーカドー立場店の店内には都市型の専門店が集まるなど、多様な商業施設が商圏を形成しています。

バス路線

駅最寄りのバス停留所としては、駅南側のロータリーにある立場ターミナルと、駅北側を通る長後街道およびかまくら道沿いにある立場駅バス停があります。

現在の立場ターミナルがある場所の付近には、かつて神奈川中央交通戸塚営業所がありましたが、地下鉄開業とほぼ同時期に泉区上飯田町へ移転しました。この移転に伴い、従前の立場バス停が、ターミナル内の「立場ターミナル」と、長後街道・かまくら道上の「立場駅」に分離・改称されました。

上記のバス停のほか、タクシー乗り場と専用降車場も設けられています。

隣の駅

横浜市営地下鉄ブルーライン
■快速・■普通
下飯田駅 (B02) - 立場駅 (B03) - 中田駅 (B04)

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