立山有料道路

立山有料道路について

立山有料道路（たてやまゆうりょうどうろ）は、富山県中新川郡立山町にある特色豊かな有料道路です。全長は14.4kmで、桂台から美女平（5.5km）、追分から室堂（8.9km）へと至ります。この道路は富山県道路公社により管理されており、立山黒部アルペンルートの一部としても知られています。特に、2013年に県が置県130年を迎えた際に「美女平 天空ロード」という愛称が寄贈され、その美しさが広く認識されています。

沿革

立山有料道路の歴史は1961（昭和36）年に始まります。1月に桂台から美女平間の自動車道経営免許を取得し、その年の10月には追分から室堂間の建設工事に着手しました。年が過ぎ、1966年に立山黒部有峰開発が桂台から美女平間の有料道路建設作業に着手し、1970年11月25日にこの区間が開通しました。

次に、1971年には桂台から美女平間と追分から室堂間の管理が立山黒部有峰開発から富山県道路公社へ移管され、同年5月31日には立山有料道路が公式に開通しました。6月1日には立山黒部アルペンルート全線も開通し、観光やアクセスの新たな道が提供されることになりました。その後、1978年には美女平から室堂間のアスファルト舗装が完了し、道路の利便性が向上しました。

交通規制

立山有料道路では、環境保護の観点から厳格な通行規制が実施されています。一般車両（自転車や軽車両を含む）の通行が制限されており、特定の車両のみが通行可能です。具体的には、路線バス、貸切観光バス、郵便物配達車両、公安委員会の許可車両、そして緊急自動車が通行できます。さらに、2015年から施行されたバスの排出ガス規制により、登録から17年を経過したバスは厳しい基準に適合しなければこの道路を通行することはできません。

また、歩行者は一応通行可能ですが、バスと工事車両の通行があるため、桂台から美女平間は落石の危険もあることから徒步の通行は控えるよう注意喚起されています。

営業時間と通行料金

立山有料道路の営業時間は、4月から6月と9月から11月までの期間は7時から18時まで、7月と8月は6時から19時までです。また、通行料金は2041年11月30日まで徴収される予定です。このため、事前に料金や営業時間を確認した上で訪れることが推奨されます。

まとめ

立山有料道路は、その美しい風景や歴史を有する重要な交通路です。観光地としての役割だけでなく、環境保護の努力も続けられており、訪れる人々に特別な体験を提供しています。自然との共生を考えながら、この道路の利用が促進されることが期待されています。

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