立山駅

立山駅（たてやまえき）

立山駅は富山県中新川郡立山町の芦峅寺千寿ヶ原に位置し、富山地方鉄道の立山線と立山黒部貫光の立山ケーブルカーが交差する重要な駅です。この駅は観光地である立山黒部アルペンルートの入口としても知られ、多くの観光客や登山者が利用しています。

利用可能な路線

• - 立山線（富山地方鉄道）: 駅番号はT56
• - 立山ケーブルカー（立山黒部貫光）

歴史

立山駅の歴史は1954年に始まります。その年の4月1日、立山線の一部が立山開発鉄道に譲渡されました。その後、与えられた名称が千丈ヶ原駅に変更され、数か月後には駅が開業しました。1955年には改良工事の末、立山仮駅が正式に千寿ヶ原駅となり、電鉄富山駅との直通運転が実現しました。1962年には立山ケーブルカーも開通し、立山線は富山地方鉄道の管轄となりました。

1970年には駅名が立山駅に改称され、さらに1982年に新しい駅舎が完成しました。その後、1995年には駅前に立山連峰をイメージした大きなモニュメントが設置されるなど、駅周辺の発展が続きました。2005年に立山開発鉄道が立山黒部貫光に合併したことで、駅の管理も新たな運営会社に引き継がれました。

新しい行政体制のもとで、2022年には無電柱化や看板の統一なども実施され、より快適な交通環境が整えられました。

駅構造

立山駅は二層構造で、1階には富山地方鉄道の出改札口や乗り場が位置しており、2階が立山ケーブルカー乗り場となっています。この構造により、観光客は効率的に乗り換えができるようになっています。駅前広場にはうまく配置されたバス乗り場があり、観光バスや自家用車の利用者に配慮されています。そのため、立山ケーブルカーは乗車便指定制を採用しており、特に混雑時には行列ができることもあります。

駅内にはトイレ、レストラン、売店、無料の休憩所などが整備されており、旅行者が安心して過ごせる環境が整っています。

利用状況

「富山県統計年鑑」によれば、2019年度の立山駅の1日平均乗降人員は560人に達しています。近年、観光客の増加が見込まれ、駅の重要性はますます高まっています。

駅周辺

立山駅の周辺には立山黒部アルペンルートへのアクセスが充実しています。また、駅前には家族経営の食堂が点在し、地元の味を楽しむことができます。これらの施設は観光客にとって貴重な存在となっており、立山を訪れる際には嬉しいポイントです。

その他にも、立山バスセンターやカフェ併設のゲストハウスもあり、観光情報を得る場所としても機能しています。常願寺川、立山山麓スキー場、立山カルデラ砂防博物館など、周辺の観光地も多く、豊富なアクティビティが楽しめます。立山駅は、観光とアクセスの要所として、今後も多くの人々に利用され続けることでしょう。

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