節句

節句とは

節句（せっく）は、古代中国の陰陽五行説を起源とし、日本で独自に発展した暦です。季節の変わり目となる日に、伝統的な年中行事を行う風習として定着しました。節供（せっく）や節日（せちにち）とも呼ばれます。

節句の歴史

節句には、宮廷で節会（せちえ）という宴が催されていました。年間には様々な節句が存在しますが、特に重要な5つを江戸幕府が公的な行事・祝日として定めました。これらが五節句（人[[日]]、上巳、端午、七夕、重陽）です。

五節句は、奇数が重なる日を選ぶという考えに基づいています。1桁の奇数である「1・3・5・7・9」のうち、「3・5・7・9」が月と日で重なる日を節句としました。そのため、11月11日は節句には含まれません。この奇数を用いる背景には、五行説の影響があると考えられています。また、1月1日の元日は、年の始まりとして特別な意味を持つため、五節句には含まれません。代わりに1月7[[日]]が五節句の一つとして数えられます。

明治維新後も節句はしばらくの間行われていましたが、1873年（明治6年）の改暦とともに廃止されました。しかし、1948年（昭和23年）に制定された「国民の祝[[日に関する法律]]」により、端午の節句のみが「こどもの[[日]]」として祝日となっています。

節句と食文化

節句には、「御節供（おせちく）」と呼ばれる特別な料理が供えられていました。もともとは五節句の祝儀料理全般を指していましたが、後に最も重要な人[[日]]の節句の正月料理を指すようになりました。現在では「おせち」として、正月三が日、あるいは松の内の期間に食される料理として定着しています。また、人[[日]]の節句の七草粥のように、今日でも節句料理として残っているものもあります。

節句人形

節句に飾られる人形は、節句人形（せっくにんぎょう）と呼ばれます。雛人形や五月人形などが代表的です。

節句にまつわる言葉

六日の菖蒲、十日の菊: 5月5[[日]]の菖蒲の節句や9月9[[日]]の菊の節句を過ぎると、価値がなくなることを意味します。転じて、時期を逸して価値がなくなった状態を指す言葉です。例えば、バレンタインデー後のチョコレートや、クリスマス後のケーキが安売りされるような状況を表します。
怠け者の節句働き: 普段怠けている人が、みんなが休む節句に働くことを指す言葉です。

関連情報

日本の暦
節句 - 神社本庁

新暦では、3月3[[日]]、5月5[[日]]、7月7[[日]]が同じ曜日になるという特徴があります。

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