続・座頭市物語

続・座頭市物語

『続・座頭市物語』は、1962年に公開された時代劇映画であり、勝新太郎主演の座頭市シリーズ第2作にあたります。前作のヒットを受けて速やかに製作された本作は、森一生が監督を務め、盲目の侠客・座頭市を主人公とした物語が展開します。

あらすじ

物語は、下総取手川の渡しで、座頭市が旅のヤクザたちとトラブルになる場面から始まります。その後、市は隻腕の浪人に助けられます。按摩を生業とする市は、関宿の本陣に滞在中の黒田家の殿様の治療を依頼されます。しかし、殿様は精神を病んでおり、その事実を隠蔽しようとする黒田家の侍たちに命を狙われることになります。逃亡の途中、市は飯屋で出会った飯盛女・お節に助けられます。お節は、市がかつて愛した女性に似ていました。さらに、隻腕の浪人もお節に惹かれます。

市は、かつて自らが斬った平手造酒の一周忌のため笹川に向かいます。一方、市と因縁のある飯岡の助五郎のもとには、隻腕の浪人・渚の与四郎が身を寄せていましたが、その素性から追い出されるように旅に出ます。

黒田家から市の殺害を依頼された関の勘兵衛は、助五郎の協力を得て市を追い詰めます。平手の法要後、市は勘兵衛の一味と激しい戦いを繰り広げます。そのさなか、与四郎が現れ、勘兵衛を追い払い、市に斬りかかります。与四郎は、市の実の兄であり、かつて市が愛した女性を奪い、その報復として市に片腕を切り落とされた過去がありました。兄弟は互いに斬りつけますが、そこに与四郎を捕らえようとする捕吏たちと、与四郎の居場所を密告した助五郎が現れ、物語はクライマックスを迎えます。

キャスト

座頭市：勝新太郎
渚の与四郎：城健三朗（若山富三郎）
お節：水谷良重
おたね：万里昌代
鏡の三蔵：中村豊
関の勘兵衛：沢村宗之助
飯岡助五郎：柳永二郎

スタッフ

企画：久保寺生郎
原作：子母沢寛
脚本：犬塚稔
監督：森一生
撮影：本多省三
* 音楽：斎藤一郎


『続・座頭市物語』は、前作に引き続き、勝新太郎の卓越した演技と、時代劇ならではの殺陣が見どころです。また、兄弟の愛憎劇というドラマティックな展開も、観客の心を揺さぶります。座頭市シリーズの中でも、特に評価の高い作品の一つとして知られています。

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