羊ケ丘

札幌市豊平区の羊ケ丘：展望台と研究機関が集まる特色ある地区

羊ケ丘は、札幌市豊平区に位置する地区であり、さっぽろ羊ヶ丘展望台からの眺望で広く知られています。札幌市街や札幌ドーム、そして広大な石狩平野を見渡せる景勝地として、多くの観光客が訪れます。

羊ケ丘の由来と歴史

羊ケ丘の地名は、1906年に農商務省によって創設された月寒種牛牧場に遡ります。その後、1919年に月寒種羊場が設置され、「種羊場」という通称で呼ばれるようになりました。1944年の地名変更を経て、現在の「羊ケ丘」という名称になりました。札幌市が定める地名表記は「羊ケ丘」ですが、「さっぽろ羊ヶ丘展望台」や「羊ヶ丘通郵便局」のように「ヶ」の字が広く用いられています。

研究機関が集まる地域

羊ケ丘地区の特徴として、さっぽろ羊ヶ丘展望台や札幌ドームを除き、大半が国の研究機関の敷地で占められている点が挙げられます。これらの施設は関係者以外の立ち入りが制限されているため、宅地化の影響を受けにくく、昔ながらの風景が色濃く残っています。

羊ケ丘1番地の特徴

「羊ケ丘1番地」には、札幌ドーム、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター、さっぽろ羊ヶ丘展望台、農林水産省 横浜植物防疫所 札幌支所、札幌市消防局 豊平消防署東月寒出張所など、様々な施設が集中しています。

その他の施設

羊ケ丘には、以下の施設も所在しています。

羊ケ丘3番地: 北海道石狩家畜保健衛生所
羊ケ丘4番地: 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 北海道研究拠点
* 羊ケ丘7番地: 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 北海道支所

羊ケ丘の自然とインフラ

羊ケ丘地区内には、北海道農業研究センターを横断する羊ケ丘通（札幌市道9903号羊ケ丘線）や、北海道農業研究センター内を流れるラウネナイ川、札幌ドームのそばを流れるうらうちない川などがあります。また、羊ケ丘地区と西岡地区の境界には、標高262mの焼山があります。

スポーツとの関わり

JRA主催の競馬では、1960年から「羊ヶ丘特別」というレースが施行されています。また、冬季に開催される札幌国際スキーマラソン大会では、北海道農業研究センターや森林総合研究所の敷地が会場として利用されています。森林総合研究所の敷地内には、かつて1972年札幌オリンピックの競技場の一つであった西岡オリンピック記念距離競技場が存在し、札幌国際スキーマラソン大会ではその一部が使用されています。

羊ケ丘は、豊かな自然と研究機関、そして展望台からの眺望が魅力的な地区です。

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