羽前沼沢駅

羽前沼沢駅：米坂線の歴史を刻む静かな駅

羽前沼沢駅は、山形県西置賜郡小国町大字沼沢に位置する、JR東日本米坂線の駅です。周囲はのどかな田園風景が広がり、静かな佇まいが印象的な駅舎は、米坂線の歴史を感じさせます。

開業から現在まで

1933年11月10日、米坂東線の延伸に伴い開業しました。当初は手ノ子駅から当駅間が開通し、その後1935年10月30日には小国駅まで延伸され、中間駅となりました。

1967年8月28日には、羽越豪雨により米坂線が全線不通となり、羽前沼沢駅では372名もの団体客が取り残される事態が発生し、駅で炊き出しが行われました。この出来事は、地域の交通インフラの脆弱さを改めて認識させる出来事となりました。

その後、1983年2月28日にはCTC化に伴い無人駅となり、1984年には駅舎が改築されました。現在では、村上駅が管理する無人駅として、地域住民の生活を支えています。

国鉄分割民営化後の1987年4月1日からは、JR東日本の駅となりました。

駅構造と利用状況

羽前沼沢駅は地上駅で、単式ホーム1面1線からなります。かつては相対式ホーム2面2線と交換設備を有していましたが、現在は撤去されており、列車交換は行えません。駅舎は待合室としての機能のみを備え、簡素な造りとなっています。

2000年度から2004年度の1日平均乗車人員は、資料によると推移が見られます。（具体的な数値は省略）近年は利用客数が減少傾向にあると推測されます。

駅周辺

駅周辺には、国道113号が通り、羽前津川郵便局や小国警察署沼沢駐在所などが立地しています。日常生活に必要な施設は比較的近くにあるため、利便性は確保されています。

隣の駅

快速「べにばな」と普通列車が停車します。

まとめ

羽前沼沢駅は、米坂線の歴史を物語る静かな駅です。豪雨災害や無人化といった歴史的背景を持ちながらも、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。周辺の田園風景と調和した、落ち着いた雰囲気の駅は、旅の途中の休憩に最適な場所と言えるでしょう。駅舎の簡素さとは裏腹に、長い歴史と数々の出来事を経てきた、その存在感は無視できないものです。

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