羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館

羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館

羽島市歴史民俗資料館と羽島市映画資料館は、岐阜県羽島市に位置する博物館で、1996年2月23日に開館しました。本施設は特に、公立の映画資料館として全国的に珍しい存在です。

立地

この博物館は、同一の建物に位置しています。地域の歴史に深く根ざした場所であり、戦国時代には近くに竹ヶ鼻城が存在しました。博物館の敷地内には、その本丸の位置を示す城址碑が建てられており、訪れる人に歴史を感じさせます。また、昭和時代にはこの地に映画館である竹鼻朝日館がありました。そのため、博物館の南側の外観は、竹鼻朝日館の正面を意識したデザインとなっており、西側は竹ヶ鼻城のイメージを反映しています。さらに、道路を挟んだ向かい側には藤の名所として有名な真宗大谷派竹鼻別院があります。

歴史

開館の経緯

羽島市歴史民俗資料館と映画資料館の開館には、先代の竹鼻朝日館の運命が大きく関わっています。この映画館は1934年にオープンし、地域の中心的な映画館として賑わいましたが、1958年には竹鼻朝日東映に改称。その後、映画の人気が低下する中、1971年に閉館しました。約30年間にわたってそのままの状態で残されていました。

1992年に竹鼻朝日館の建物からは、昭和30年代の映画ポスターや販促物、大型看板が大量に発見され、地域の関心を呼び起こしました。しかし、羽島市は財政上の理由から竹鼻朝日館を保存することに失敗し、最終的には取り壊されることになりました。この処分に対して多くの市民が不満を抱き、羽島市に対する批判が高まりました。さらに、1922年に建てられた八千代劇場の取り壊し問題でも、財政難を理由に保存されずに打破されたことから、再び市に対する非難が寄せられました。

開館後

1984年には、羽島市制30周年を記念して竹鼻町丸の内に羽島市歴史民俗資料館が開館しましたが、こちらも文化センターの建設に伴い取り壊されることが決まります。そのため、羽島市は旧竹鼻朝日館から発見された貴重な映画資料の保存を目的として、新たに館を建設することを決めました。そして1996年に羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館が開館しました。

収集・展示

館内には、民俗資料約8,500点と映画に関する資料（ポスターや映画小物など）およそ50,000点が収蔵されています。特に映画上映室では、昭和30年代から昭和50年代の日本映画（時代劇中心）を定期的に上映しており、訪れる人々に当時の映画文化を体験させる機会を提供しています。

施設

博物館の建物は鉄骨三階建てで、延べ床面積は約1,300平方メートルです。内部は:
- 1階: 企画展示室や事務所
- 2階: 常設展示室や映画資料室
- 3階: 収蔵庫

という構成に整っています。

利用案内

• - 開館時間: 午前9時から午後5時
• - 休館日: 毎週月曜日（祝日の場合は翌日）、毎月第3日曜日、祝日の翌日、年末年始
• - 入館料: 大人300円、中学生以下は無料
• - 交通アクセス: 名鉄竹鼻線羽島市役所前駅から徒歩約7分。または羽島市コミュニティバス「市役所」バス停から徒歩約10分。

外部リンク

当館の詳細情報については、公式ウェブサイトをご覧ください。

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