肉の万世

肉の万世とは

肉の万世は、株式会社万世が運営する肉料理レストランおよび精肉店です。その名前は、本店近くの万世橋に由来し、親しみやすい赤い牛のマークがトレードマークです。このマークは、大阪万博のポスターを手掛けた福田繁雄氏によってデザインされ、オリジナルキャラクターは絵本作家の林義雄氏によるものです。

歴史

1949年9月9日に株式会社肉の萬世として創業しました。そのルーツは、戦後に秋葉原で開業した電気部品商の鹿野無線にあります。ドッジ・ライン不況の影響で、精肉・コロッケ商「万世」へと業態転換し、秋葉原電気街で異彩を放つ大型飲食店として成功を収めました。創業者の鹿野明氏は、独立前にヤマギワに勤務していた経歴を持ちます。

提供する料理

肉の万世では、食肉卸売業に加え、ステーキ、焼肉、パーコー麺で有名なラーメン、カツサンド、カレーライスなど、多彩な肉料理を提供しています。特に、整形加工肉を使用せず、一つ一つ丁寧に手切りされる万かつサンドは、後楽園球場や小田急ロマンスカーの車内販売を通じて全国的な知名度を獲得し、東京駅や東京国際空港の駅弁としても人気を博しています。

秋葉原本店

秋葉原の本店ビルは、各フロアで異なる業態のレストランを展開しています。1階と地下は比較的リーズナブルな価格帯で食事を楽しめますが、上層階に行くほど高級なレストランになります。最上階は、10,000円クラスの客単価設定です。6階は集中調理室となっており、各店舗の仕込みや調理を担っています。

2014年には、コンビニエンスストアチェーンのスリーエフとコラボレーションした店舗を1階にオープンしました。その後、ローソン・スリーエフとしてリニューアルされ、24時間体制で万かつサンドなどの万世商品とコンビニ商品を提供しています。店舗内にはATMも設置されています。

2020年1月には、新型コロナウイルス感染症の影響で営業フロアを5階までに縮小しましたが、2021年3月に万世秋葉原本店ビルを日鉄興和不動産に売却した後も、リースバック契約によりレストランなどの営業を継続していました。しかし、2024年2月20日には3月末をもって本店を閉店することを発表しました。

会員制度

肉の万世には、小学生以下の児童を対象とした「まんせいくらぶ」と、中学生以上を対象とした「mansei club ファミリー」という会員制度があります。

「まんせいくらぶ」では、通常の来店でジュースかアイスクリームが無料提供され、誕生日前に送られてくる招待状を持参すると、記念品や写真撮影などの特典が受けられます。

「mansei club ファミリー」では、誕生日が近づくと、ソフトドリンクや記念写真サービス、お祝いドリンクの特別価格での提供などの特典が付いたバースデーカードが送付されます。

どちらの会員制度も入会費や年会費は無料です。

店舗展開

肉の万世は、関東を中心に洋食、焼肉、ラーメンのチェーン展開を行っています。秋葉原の本店は、その多様な業態を一堂に体験できる象徴的な店舗でした。

その他

山口県山口市の焼肉店「あじうし」でも同じマークが使用されていますが、許可を得ているかどうかは不明です。

関連情報

万世橋: 肉の万世のルーツとなった橋
秋葉原: 肉の万世が創業した場所であり、本店がある場所
YAMAGIWA: 創業者が独立前に勤務していた会社
スリーエフ: コラボレーション店舗を共同運営していたコンビニエンスストア
メトロ食堂街: かつて万世が入っていた飲食店街

外部リンク

公式サイト (日本語、英語、中国語（簡体）、朝鮮・韓国語)
肉の万世 公式X(旧Twitter)
肉の万世 公式X(旧Twitter) 別アカウント

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