肥後銀行

株式会社肥後銀行の紹介

株式会社肥後銀行（ひごぎんこう、英称：The Higo Bank, Ltd.）は、熊本県熊本市中央区に本店を置く地方銀行です。熊本県の指定金融機関として広く認識されており、一般には「肥銀」や「肥後銀」として知られています。

銀行の概要

1879年に第百三十五国立銀行として創業し、熊本県において重要な金融機関としての地位を築いてきました。特に、熊本県内での市場シェアは約60%を誇り、これはメインバンクとして認識されている企業数を元にした数値です。経営の安定性を持ち、自己資本比率は13.07%で、不良債権比率も九州内では福岡銀行に次いで低い数値を維持しています。

ただし、県内での強力なシェアを背景に、殿様商売的な批判も受けています。経営の不安定さや誤りに対する取り組みの強化が求められており、過去には労働関連の問題が報じられることもありました。

2014年には鹿児島銀行との経営統合が報道され、その後2015年には九州フィナンシャルグループを設立し、共同的な金融運営を開始しました。また、老朽化した本店ビルの建設には100億円を投じ、2015年5月に新社屋での業務がスタートしました。

沿革

肥後銀行の沿革は長く、1879年に創設されてから数回の商号変更と合併を経て現在に至ります。1980年代には証券取引所への上場を果たし、その後も様々な金融サービスの拡充を図っています。

特に2003年からは、地銀向けの共同アウトソーシングを積極的に導入し、金融技術の革新を目指しています。また、熊本地震の復興支援や地域経済の活性化のためのファンド設立にも力を入れています。

ネットワークとサービス

熊本県内はもちろん、福岡県や九州の主要都市にも店舗を展開しており、一部の店舗では空中店舗も運営しています。また、ATMネットワークを利用して地元の他の金融機関と提携し、多様なサービスを提供しています。特にコンビニATMの利用については、セブン[[銀行]]やローソンのATMと提携しています。

指定金融機関としての役割

熊本県や熊本市、八代市など多くの自治体において指定金融機関として機能しており、地域の行政機関と密接に連携しています。これにより、地域の発展や住民の利便性向上に寄与しています。

企業統治と今後の展望

肥後銀行は、過去の不祥事を受け、労働環境の改善やコンプライアンス体制の強化に取り組んでいます。また、新たな金融サービスの開発や地域貢献活動を通じて、持続的な成長を目指しています。将来的には、さらなる地域経済の発展に貢献できる存在となることを願っています。

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