興譲館高等学校

興譲館高等学校

興譲館高等学校は、岡山県井原市西江原町に所在する私立高等学校です。その歴史は江戸時代末期にまで遡り、地域社会の要請に応える形で設立されました。初代館長には、漢学者の阪谷朗廬が迎えられ、全国から多くの学生が集まりました。

教育理念と特色

創立当初から儒学の精神を重んじ、生徒一人ひとりの人格形成と進路実現を支援することを教育の根幹としています。近年では、時代の変化に対応し、多様な学科やコースを設置するとともに、通信制課程も展開しています。通信制課程においても、本校教員による丁寧な教育指導が行われ、各地にキャンパスを設けています。

歴史

1853年（嘉永6年）に、後月郡西江原村に岡山興譲館として開校しました。当初は地域の人材育成を目的とした教育機関でしたが、明治時代に入ると旧制中学校として発展し、戦後の学制改革を経て現在の高等学校となりました。2004年度には「普通科スーパー進学コース」を設置するなど、学科の再編を積極的に行い、2023年度には総合進学コース、キャリアデザインコース、スポーツコースを新設しました。

1977年まで男子陸上部が全国高校駅伝に11回出場、女子陸上部は全国高校駅伝で優勝2回、2位3回という輝かしい実績を残しています。また、硬式野球部も甲子園に出場するなど、スポーツ活動も非常に活発です。

近年の動き

2014年には広域通信制課程を設置し、福山、岡山、東京にキャンパスを開校しました。2023年には創立170周年を迎え、記念式典を挙行しました。

学科

普通科
総合進学コース
キャリアデザインコース
スポーツコース

部活動

男子陸上部
女子陸上部
硬式野球部

年表

1853年（嘉永6年）：岡山興譲館として開校。初代館長は阪谷朗廬。
1900年（明治33年）：漢学・数学2学科併設の私立学校となる。
1908年（明治41年）：中学校令により興譲館中学校開校。
1936年（昭和11年）：興譲館商業学校が開校。
1944年（昭和19年）：工業学校を併設。
[1948年]]（昭和23年）：学制改革により興譲館中学校及び興譲館[[高等学校]を設立。
1964年（昭和39年）：電気科設置。
2000年（平成12年）：学科改編。普通科、情報ビジネス科、情報技術科の3学科となる。
2004年（平成16年）：普通科スーパー進学コース設置。
2006年（平成18年）：全普通科に改編。
2013年（平成25年）：160周年記念式典挙行。野球練習場完成、男子寮「小松安弘記念教育寮」竣工。
2014年（平成26年）：広域通信制過程設置。国公立特別進学コース、特別進学コース、地域産業コース、文化・スポーツコースに改編。
2015年（平成27年）：トータル進学コース設置。
2020年（令和2年）：岡山キャンパス設置。
2023年（令和5年）：総合進学コース、キャリアデザインコース、スポーツコース新設。170周年記念式典挙行。

著名な卒業生

美澤進（横浜商法学校（Y校）初代校長）
藤井勝志（政治家）
山成喬六（官僚・実業家）
藤浦洸（作詞家・詩人）
蔵内数太（社会学者）
新谷仁美（女子陸上競技選手）
重友梨佐（女子陸上競技選手）
小原怜（女子陸上競技選手）
高島由香（女子陸上競技選手）
内田修（ワイン醸造家）

著名な教職員・関係者

山﨑慶一（硬式野球部監督）
森政芳寿（陸上部監督）

アクセス

井原鉄道井原線井原駅より徒歩20分、自動車5分。

関連情報

岡山県高等学校一覧
日本の商業高等学校一覧
日本の工業高等学校一覧
旧制中学校

外部リンク

公式ウェブサイト
興譲館高等学校女子陸上部チーム - archive.today
* 興譲館陸上部女子の活躍の記録 - archive.today

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