航空科学博物館

航空科学博物館の魅力

航空科学博物館は、千葉県山武郡芝山町に位置する、日本で初めての航空専門博物館です。この博物館は成田国際空港の近くにあり、公益財団法人航空科学博物館によって運営されています。博物館が所在する芝山町のエリアは「スカイパークしばやま」として知られ、航空に関する様々な展示が行われています。

展示の種類

屋内展示場

館内には航空機やその他関連の展示が広がっており、1階と2階では実際の航空機パーツや模型が観賞できます。特に注目すべきは、ボーイング747の実物パーツ（主翼やエンジン）、成田国際空港の模型です。さらに、中には実物大の客室モックアップがあり、訪問者はその中を見学できます。中央にはボーイング747-400試作機の模型が展示され、専用のシミュレーターでの操縦体験（要予約・有料）も楽しめます。

フライトシミュレーター

DC-8のフライトシミュレーターも設置されています。こちらは特定の飛行経路で遊覧飛行が可能ですが、操縦はできません。客室部分はYS-11の仕様になっていますので、リアルな航空体験が味わえます。

遊覧と食事

博物館の4階には、展望レストラン「バルーン」があります。このレストランでは、成田国際空港のA滑走路の離着陸を見ることができ、食事をしながらの贅沢な体験が可能です。また、5階には展望室があり、係員の説明を聞きながら、実際に飛行機が離発着する様子を観察できます。

体験館

2019年にリニューアルされた体験館には、様々な体験ができるエリアがあります。1階には工作やトークショーが行えるホールがあり、2階にはシミュレーター室があります。ここでは小学4年生以上が体験できるボーイング737MAXと、小学1年生以上が楽しめるボーイング777のシミュレーターに挑戦することができます（要予約・有料）。3階にはバリアフリー対応の展望台があります。

セクション41

博物館の中央棟と体験館の間には、ボーイング747-200の機首部分が展示されています。このエリアは「セクション41」と呼ばれ、ガイド付きの室内見学ツアー（要予約・有料）が行われています。

屋外展示場

屋外にはYS-11試作機を中心に、さまざまな航空機やトーイングトラクターが展示されています。また、航空神社も設けられており、混雑した都市の外で静かな時間を楽しむことができます。ここでは展示されている航空機たちも、文化遺産的一面として多くの人々に魅了されています。

設立の目的と沿革

航空科学博物館の設立は1977年に地元自治体の提案に始まります。その後、様々な調査や設計を経て1989年に開館しました。以来、多くの人々に親しまれ、累積入館者数も300万人を超えています。特に青少年に向けた教育活動やイベントが活発で、航空に関する理解を深め、航空科学技術の振興を目指しています。

利用案内

訪問の際は、開館時間が10:00から17:00までで、入場は16:30までです。定休日は月曜日ですが、祝日の場合は翌日が休みとなります。入館料は大人700円、中高生300円、子供200円と手頃な設定です。また、駐車場は無料で利用できます。アクセスは自動車、鉄道、バスで便利です。

航空科学博物館は、航空を身近に感じさせる施設であり、訪れるすべての人々に貴重な体験を提供しています。

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