船引駅

船引駅の概要

船引駅（ふねひきえき）は、福島県田村市船引町に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）の磐越東線に属する駅です。この駅は、磐越東線においてSuica利用区域の最東端にあたります。そのため、船引駅を起点に小野新町やいわき方面へ向かうことはできません。

歴史的背景

船引駅は1915年3月21日に、鉄道院平郡西線の一部として開設されました。その後、1917年に路線名称が改定され、平郡西線は磐越東線に統合されました。1980年以降は貨物取扱が廃止され、1987年には国鉄の分割民営化によりJR東日本の駅となりました。

2004年9月には、地域のコミュニティ施設と併設された新しい駅舎が完成しました。さらに、2009年にICカード「Suica」が導入されたことにより、利便性が向上しました。また、2013年には業務委託駅化され、駅長が廃止、2016年には郡山駅の管理下に置かれることになりました。

2024年1月31日には、みどりの窓口の営業が終了し、2月1日からは話せる指定席券売機が導入される予定です。また、同年10月1日には「えきねっとQチケ」サービスが開始され、さらなる利便性の向上が見込まれています。

駅の構造

船引駅は島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、列車同士の交換が可能です。駅舎とホームは構内踏切で繋がっており、1番線に列車が入る際には遮断機が下りる仕組みです。不定期で、郡山総合車両センターで検査を受けた気動車の試運転が当駅まで行われることがあります。

この駅は郡山駅の管理下にある業務委託駅で、Suica対応の自動券売機や話せる指定席券売機、簡易Suica改札機が設置されています。2004年に建て替えられた3階建ての駅舎は近代的なデザインで、1階には田村市船引コミュニティプラザが併設されています。駅舎3階には跨線橋があり、南北へのアクセスが容易です。

利用状況

2023年度のデータによれば、船引駅の1日平均乗車人員は619人となっています。2000年度以降の乗車人数は徐々に推移しており、地域の交通機関としての役割を担っています。

駅周辺とバス路線

駅前には「船引駅前」停留所があり、福島交通が運行する路線バスが発着しています。主な路線には、郡山駅前への航路や、搦手、ゆふねなど、地域の各所へのアクセスが可能です。

隣接駅

船引駅に隣接する駅は、磐城常葉駅と要田駅です。これにより、磐越東線を通じてさまざまな地域への移動が容易になっています。

以上が船引駅の基本情報と特徴です。地域の交通機関として重要な役割を担いながら、進化を続けている駅と言えます。

もう一度検索