茶所駅

茶所駅（ちゃじょえき）について

茶所駅は岐阜県岐阜市加納八幡町に位置し、名古屋鉄道名古屋本線の駅です。駅番号はNH58で、基本的には普通列車のみが停車します。隣接する加納駅との間の距離はわずか0.4kmで、名鉄の中で最も近い駅間距離となっています。現在、岐阜県と岐阜市は名鉄岐阜駅に向かう区間の高架化を計画中であり、茶所駅と加納駅の廃止後に新たな統合駅を設けることが検討されています。

歴史

茶所駅の歴史は1914年にさかのぼります。6月2日に上川手駅として開業し、同年の12月には茶所駅に改称されました。1956年には茶所検車区が新設され、その後茶所検車支区に名称が変更されます。1967年には無人化が進み、1992年には無人駅案内システムが導入されるなど、時代と共に変化を遂げてきました。2005年には駅集中管理システムが導入され、翌年にはICカード乗車券「manaca」が使用可能になりました。最近の2012年にはトランパスの供用が終了しました。

駅の構造

茶所駅は地上に位置する相対式ホームを持ち、2面2線の構造となっています。ホームの長さは4両分で、以前の駅舎が撤去された後はホームのみの駅になりましたが、駅集中管理システムの導入により現在の駅舎が新設されました。改札口は上下のホームごとに独立して設けられており、互いのホームをつなぐ通路はありません。このため、無人駅でありながらも茶所検車支区の駅員が構内入換作業を行うために駅に所属しています。

利用状況

平成25年度のデータによると、茶所駅の1日平均乗降人員は535人であり、名鉄が運行する全275駅の中では257位、名古屋本線内では57位に位置します。1992年度のデータでは605人であったことから、乗降人員には若干の減少傾向が見られます。このように、駅の利用状況は近年変化しています。

駅周辺

駅周辺は主に住宅街で構成されています。旧中山道に面し、駐輪場もありますが、利用者数に対して十分な広さがないため、混雑しています。また、駅の西寄りには茶所検車支区があり、多くの営業列車と回送列車が通過し、交通渋滞の原因ともなっています。このため、岐阜市は周辺交通の解決策として、連続立体交差化の計画を進め、統合駅の設置を目指しています。

バス路線

加えて、交通アクセスの面では駅の東側に「茶所」バス停があり、様々なバスが運行しています。西側には「城東通り1丁目」バス停があり、周辺の主要行き先へアクセスすることが可能です。さらに、岐阜市コミュニティバスの停留所も近くに存在し、地域住民の移動手段としても便利です。

隣接駅

さらに、茶所駅の隣には岐南駅があり、名古屋本線の中でこの駅を通過する列車は限られており、基本的には普通列車が停車しています。今後の駅周辺の整備や都市計画がどのように展開されるか、注視が必要です。

このように、茶所駅は名古屋鉄道の中で重要な位置を占める駅であり、周辺の発展や交通改善が期待されています。

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