荘原駅

荘原駅について

荘原駅（しょうばらえき）は、島根県出雲市斐川町学頭に位置し、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線に属しています。この駅の歴史は1910年6月10日、鉄道院が山陰本線の宍道駅から当駅までの延伸を行った際に、終着駅として開設されたことに始まります。旅客だけでなく、貨物の取り扱いも盛んに行われていましたが、1972年には貨物の取り扱いが廃止されています。

1987年の国鉄分割民営化に伴い、荘原駅はJR西日本の駅に移行しました。さらに1991年には無人駅になり、1993年には自動券売機の設置が行われ、1994年には簡易委託駅としてシルバー人材センターが設置されました。このように時代とともに駅の運営形態は変化してきましたが、2003年には再度無人駅に戻っています。2016年にはICカード「ICOCA」が利用可能になり、近代化が進みました。2020年3月には新たな駅舎が完成し、待合室やトイレが一体化した設計が特徴的です。

駅の構造

荘原駅の構造は、過去には単式・島式混合の2面3線を持っていましたが、山陰線の高速化事業により、現在は相対式ホーム2面と2線の構造に改変されています。この改変に伴い、駅舎に近い1番線は上下本線、反対側の2番線は上下副本線として利用されており、1線スルー方式が採用されています。両ホームは跨線橋で結ばれており、停車する列車はほとんどが駅舎側に停まります。また、松江駅が管理を行っている無人駅で、駅舎内には自動券売機が設置されています。

駅の利用状況

荘原駅の利用状況を見てみると、2022年度の1日平均乗車人員は278人に達しました。過去のデータを振り返ると、2004年度には338人、1994年度は358人、1984年度は325人という数字が記録されています。近年の乗車人員は減少傾向にありますが、地域に密着した重要な交通手段として機能し続けています。

周辺の観光地

荘原駅周辺には、観光スポットも多く点在しています。まず「湯の川温泉」は、リラックスできる温泉地として知られ、多くの観光客が訪れます。また「出雲いりすの丘」や「道の駅湯の川」は、地域の特産品を楽しめる場所として人気です。さらに「荒神谷遺跡」や「荒神谷博物館」、そして「荒神谷史跡公園」では、歴史を感じるスポットが広がっており、特に「二千年ハス」と呼ばれるハス田は多くの人々の注目を集めています。

最寄りの国道9号線や、島根県道196号荘原停車場線に近く、交通の便も良いため、訪問者にとって便利なアクセスを提供しています。荘原駅は、地域の文化や歴史を感じながら、訪れる際の拠点ともなる重要な場所と言えるでしょう。

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