宍道駅

宍道駅について

宍道駅（しんじえき）は、島根県松江市宍道町宍道に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅です。山陰本線を所属線とし、当駅を起点とする木次線が乗り入れています。事務管コードは▲640738。

歴史

宍道駅は1909年（明治42年）11月7日に、鉄道院山陰本線の松江駅 - 当駅間延伸時に終着駅として開業しました。当初は旅客と貨物の取り扱いを開始しました。

翌年の1910年（明治43年）6月10日には、山陰本線が当駅 - 荘原駅間へ延伸し、途中駅となりました。1916年（大正5年）10月11日には、簸上鉄道線（後の木次線）が当駅 - 木次駅間で開通し、接続駅となります。その後、1934年（昭和9年）8月1日に簸上鉄道が国有化され、鉄道省木次線に編入され、国鉄単独駅に戻りました。

1983年（昭和58年）12月31日には貨物取り扱いが廃止されました。以前は、南宍道駅との間から分岐し、オーエム製作所宍道工場へ資材を搬入するためのオーエム線が存在していました。

1986年（昭和61年）11月1日には荷物扱いも廃止。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となりました。1992年（平成4年）11月1日には、みどりの窓口が営業を開始しました。

2009年（平成21年）11月8日には、駅開設100周年記念式典が開催されました。2015年（平成27年）3月9日には、みどりの券売機プラスが導入されましたが、同月13日には、みどりの窓口の営業が終了しました。

2016年（平成28年）12月17日には、ICカード「ICOCA」の利用が可能となり、ICカード専用簡易改札機で対応しています。2017年（平成29年）5月18日には、TWILIGHT EXPRESS 瑞風の運行開始に合わせて、駅舎の改修が完了しました。同年6月22日には、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が停車を開始しました。

駅構造

宍道駅は、単式・島式ホーム複合型2面3線を有する地上駅です。列車交換が可能で、両ホームは跨線橋で連絡しています。直営駅ですが、早朝・深夜や昼間にも係員が不在となる時間帯があります。単式の1番のりば側に駅舎があり、乗車券類はここで購入します。旧4・5番のりばは廃止後、隣接する月極駐車場利用者専用の通路となっていましたが、現在は跨線橋内にICカードリーダーが設置されており、事実上の南改札口として機能しています。ただし、自由通路としては開放されていないため、入場券なしに構内を通過することは認められていません。

2017年（平成29年）6月22日のTWILIGHT EXPRESS 瑞風運行開始に合わせて、内部ホール壁面をガラス化、外観壁を白化、床材には来待石を使用、格子・腰壁には木材を活用した改修が同年5月18日に完了しました。また、専用入口も新設されました。

のりば

のりばは駅舎側から以下の通りです。

1. 1番のりば: 米子方面（上り）
2. 2番のりば: 出雲市方面（下り）
3. 3番のりば: 木次線方面

付記事項

上り列車でも対向列車が通過列車の場合は2番のりばに入線することがあります。停車列車同士の行違いの場合、米子方面行（上り）は1番のりば、出雲市方面行（下り）は2番のりばに入線するのが基本ですが、後者は3番のりばに入ることが稀にあります。平日朝のみ、当駅始発の出雲市行きの列車が設定されています。松江方には留置線があり、木次線列車の待機に使われています。3番のりばには架線が張られておらず、気動車のみが入線します。

利用状況

2021年（令和3年）度の1日平均乗車人員は470人です。近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りです。

駅周辺

駅周辺には、宍道町の住宅地や商店があります。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

山陰本線
特急「やくも」「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」一部停車駅、「サンライズ出雲」停車駅
■快速（上りのみ運転）
乃木駅 ← 宍道駅 ← （木次線・出雲横田駅始発、木次線内は普通列車）
■普通
来待駅 - 宍道駅 - 荘原駅
木次線
観光列車「あめつち」停車駅（木次線での運転日のみ停車）
■普通
宍道駅 - 南宍道駅

参考文献

石野哲（編）『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』（初版）JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。

外部リンク

宍道駅｜駅情報：JRおでかけネット

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