菅尾駅

菅尾駅：豊肥本線沿線の歴史と自然に抱かれた駅

菅尾駅は、大分県豊後大野市三重町浅瀬に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）豊肥本線沿線にある駅です。周囲は山林や農地が広がる、自然豊かな環境に恵まれた場所にあります。

歴史を刻む駅舎

菅尾駅が開業したのは1921年（大正10年）3月27日。当時は鉄道省犬飼軽便線の延伸に伴う開業で、その後、1928年（昭和3年）に路線名改称により豊肥本線の駅となりました。

開業以来、地域の交通の要所として、人々の暮らしを支えてきました。貨物取扱は1962年（昭和37年）に廃止され、1966年（昭和41年）には業務委託化、1983年（昭和58年）には無人化（簡易委託化）と、時代の流れとともに変化を遂げてきました。国鉄分割民営化後の1987年（昭和62年）4月1日からは、JR九州が運営を引き継いでいます。2004年（平成16年）には簡易委託取扱が廃止され、駅舎は2005年（平成17年）に改築されました。

駅の構造と利用状況

菅尾駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、ホーム間は跨線橋で連絡しています。無人駅化後も、しばらくは三重農協への簡易委託により乗車券発売が続けられていましたが、2004年（平成16年）3月末で廃止されました。現在では自動券売機が設置されています。

2015年度の1日平均乗車人員は190人であり、前年度と比較して増加傾向にあることがわかります。これは、地域住民の利用だけでなく、観光客の利用増加なども影響している可能性が考えられます。

駅周辺の環境

駅出口から約50メートル行くと、国道326号に出ます。駅周辺には小規模な店舗や集落もありますが、周囲は山林や農地が中心で、自然豊かな環境が広がっています。

駅周辺には、豊後大野市立菅尾小学校、菅尾駅前郵便局、菅尾磨崖仏、市営菅尾団地、虹澗橋などがあり、生活に必要な施設が整っています。静かで落ち着いた雰囲気の中で、地元の人々の生活が営まれています。

アクセスと周辺情報

菅尾駅は、豊肥本線の犬飼駅と三重町駅の中間に位置しています。周辺には、豊かな自然環境に加え、歴史的な史跡や地域住民の生活空間が広がっています。このため、観光客にとっても、地域の文化や歴史に触れることができる魅力的な場所と言えるでしょう。

国道326号を利用して、周辺地域へのアクセスも比較的容易です。車でのアクセスも可能なため、観光やビジネスの拠点としても利用できます。

まとめ

菅尾駅は、歴史と自然に囲まれた、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。地域の生活を支える重要な拠点として、そして、豊後大野市の魅力を発見できる場所として、これからも地域の人々や観光客に利用されていくことでしょう。

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